今シーズンの残り試合もあと2つとなり、リヴァプールが来シーズン、チャンピオンズリーグの舞台に戻るためにはあと4ポイントが必要とされている。リヴァプールが先週日曜日に3位に再浮上した後、ライバルであるマンチェスター・ユナイテッドがアーセナルに敗れたことで、他力ながらリヴァプールは4位以内でシーズンを終えることに一歩近づくことができた。
ユルゲン・クロップ率いるチームは日曜日に今シーズン最後のアウェー戦をウェスト・ハムと戦う。今シーズンここまでリヴァプールはロンドンのチームとのアウェー戦を4試合戦い、3勝1分と素晴らしい戦績を残している。
ウェスト・ハムとの試合でもクロップはフィリペ・コウチーニョとロベルト・フィルミーノのブラジル人コンビへ高い信頼を置き、攻撃陣のけん引役を託すであろう。彼らもここまでクロップからの信頼に応え、いくつもの貴重なアシストやゴールを、絶妙なタイミングで記録している。
ブラジル人コンビはチームメイトのサポートも十二分に受けている。ヘンダーソン不在の中キャプテンマークを巻き、常に走り回るジェームス・ミルナーや、先日のワトフォード戦で素晴らしいバイシクルシュートでリヴァプールに勝利をもたらすゴールを決めたエムレ・カンといった選手たちは、自らにない技術を持っていると考えているのか、ブラジル2人に全幅の信頼を置く。
また、ダニエル・スタリッジの復帰も明るい兆しだ。ケガから復帰した彼はアンフィールドでのサウサンプトン戦で22分間のプレー機会を与えられ、限られた時間ではあったが、それでもサウサンプトンの守備陣にとっては厄介な働きを見せ、彼の持つ能力の高さを示してみせたのだった。
彼がフィルミーノと奏でたハーモニーは美しく、素晴らしいコンビネーションをみせた。とても多くのファンが、スタリッジは先発メンバーに入るべきだとの投票結果も出ているが、ロンドン・スタジアムで行われるウェスト・ハム戦では恐らくそうなることだろう。
現在のところ、リヴァプールの経営陣は自分たちが来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得することに対しての自信をのぞかせており、クロップは現在負傷で長期離脱中のヘンダーソンも来シーズン開幕前には復帰を果たすだろうという話をしている。そして、セネガル人のサディオ・マネも同じく復帰が期待できる。
しかしいま集中すべきは、来季ではなく、来季の運命を決めることになるロンドンでのアウェー戦である。ウェスト・ハムの新たなホーム、ロンドン・スタジアムで勝利をあげればリヴァプールがプレミアリーグで勝利を飾る52箇所目のスタジアムとなり、それはプレミアリーグ最多であり、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドの50スタジアムというのがそれに次ぐ記録である。敵地でポイントを稼ぎ続けるリヴァプールは、好んでいるロンドンの地で来季に向けて明るい勝利をつかむことはできるのだろうか。