Malaysia Airlines Rush 24052017

リヴァプールがCLの舞台に舞い戻る…転換期は終わりを告げ、新たなフェーズへ

ここ数年のリヴァプールはまさに転換期と言える段階にいた。サミ・ヒーピアやジェイミー・キャラガー、ルイス・スアレスのようなたくましい選手たちがクラブを去っていった。もちろん常に忠実で、常に存在感を発揮し続けたスティーブン・ジェラードでさえ目覚ましいキャリアを過ごした後、去っていった。そして若く経験の浅い選手たちが残され、プレミアリーグの主に苦々しい部分を経験する日々をここ数年続けていた。それらの経験を踏まえ、2016-17シーズンの始まりを迎えた彼らは、新たなテストに挑もうとしていたのだ。

計5度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を誇るチームにとって、本来チャンピオンズリーグに出場することは最低限達成しなければならない目標である。そして、その舞台へと舞い戻ることこそ今季の目標であった。そして今シーズン38試合目、つまりリーグ戦最後の試合で3-0の勝利と有終の美を飾り、レッズは再びCLの舞台へカムバックすることを決めたのである。

最後の最後にトップ4の座を勝ち取ったリヴァプールの今シーズンは、まさに劇的と言える展開だろう。

ユルゲン・クロップ率いるチームにとって、アンフィールドにおけるミドルスブラとの試合は勝たなければいけない試合だった。アーセナルが勝ち点75でシーズンを終えたことを受け、勝ち点73で暫定5位であったリヴァプールが4位に食い込むには勝ち点3のみが必要だったからだ。

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試合の前ジョルジニオ・ワイナルドゥムは来る決戦について「シーズンで最大の試合」と述べたが、先制点を決めたのはこのオランダ人その人であった。ロベルト・フィルミーノからのパスをペナルティーエリアへと走りこみながら受け、ゴールへとシュートを叩き込んだ。

流れは確実にレッズサイドにあり、フィリペ・コウチーニョが直接フリーキックを決め2点リードになるまで長くはかからなかった。さらに5分後の56分、ケガから戻ってきたアダム・ララーナが復帰を祝うようにネットを揺らし、勝利を確実なものにしている。

今シーズンはリヴァプールにとって、多くの選手のケガに翻弄されたシーズンだった。キャプテンのジョーダン・ヘンダーソンやセネガル人アタッカーのサディオ・マネはシーズンの大部分を欠場することとなった。しかしフィルミーノとコウチーニョのブラジル人コンビは相手を圧倒し、ディヴォク・オリギは途中出場で重要なゴールを決め、シーズン途中からゴールマウスに立ち続けたシモン・ミニョレはディフェンスラインとともに強固な守備陣を築いた。

振り返ってみると、情熱的なクロップに率いられた選手たちの、若さと経験が化学反応を起こし、転換期はその終わりへと加速し、新たなフェーズへ突入したようだ。長年リヴァプールにとって試金石となっているチャンピオンズリーグへの出場を2シーズンぶりに果たしたことがそれを証明している。

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