スウェーデンリーグのヘルシンボリは23日、6月に3年ぶりに指揮官の座に復帰したばかりのヘンリク・ラーション監督と、契約解除に至ったことを発表した。
22日に行われたスウェーデンカップ、オスカルスハムンズAIKvsヘルシンボリで、ヘルシンボリは3部相当の格下チーム相手に1-2で敗れた。この黒星にヘルシンボリのサポーターは激昂し、指揮官ラーションに対して侮蔑など、攻撃的なメッセージを浴びせたという。
ヘルシンボリのクリスター・アゼリウス会長はクラブの公式メディアを通して「このような事態に陥ったことは本当に残念だ。ヘルシンボリで働くすべての人物は、常にチームのために全力を尽くしている」との見解を示した。
「ヘンリクに与えられたミッションは、チームを1部残留に導くことだった。(6月に)就任したときには入れ替えプレーオフとなる14位にいたチームを、12位まで押し上げてくれた。それなのにこのような形で、言葉の暴力によってヘンリクが苦しむことになるのは許しがたい。我々はこの状況を申告に受け止めており、解決のために問題へと向き合いたい」
1971年生まれ、現在47歳のラーションは言わずとしれた「スウェーデンの英雄」。若手時代はヘーガボリ、ヘルシンボリでプレーした後、1993年にフェイエノールトへ移籍。その後セルティックでは2004年までゴールを量産し、04-05シーズンからは2シーズンにわたってバルセロナに在籍し、リーグ制覇&チャンピオンズリーグ(CL)制覇なども経験した。
2006年夏にヘルシンボリへ復帰した後、06-07シーズン途中からは短期間のレンタルながらマンチェスター・ユナイテッドでもプレー。現役引退後は指導者に転身し、スウェーデンのランズクルーナ、ファルケンベリ、ヘルシンボリなどを指導した。
だが2016年シーズンにはヘルシンボリで2部降格を経験。11月20日に行われたハルムスタッドとの入れ替えプレーオフ、セカンドレグでは82分にラーションの愛息ヨルダン・ラーションの先制ゴールによって1点を先行しながら、87分、90分と立て続けに失点し、1-2の逆転負け。2戦合計2-3と逆転での2部降格が決定した。この試合終了後、暴徒化したファンがピッチ内へとなだれ込み、ヨルダンのユニフォームが引き裂かれるという一幕もあった。
この状況を受けて3日後の23日、ヘルシンボリはラーションの指揮官退任を公表していた。また、このときにラーションは2部に降格したチームの財政状況を憂慮し、残った契約期間の報酬を受け取らない意思を示していた。
2016年はファンの暴徒化によってヘルシンボリから去ったラーション。3年ぶりにヘルシンボリの監督に復帰したばかりだったが、2019年もファンからの激しい非難によって同チームから再び去ることになるなど、失意の状況が続いている。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

