■ミランが争奪戦を制した逸材
現在20歳のFWラファエル・レオン。昨シーズンのリーグ・アンで2位と快進撃を見せたリールにおいて、最高の1年を送った。フランスにおいては、FWニコラ・ペペ(アーセナルへ移籍)とともに急激に成長を遂げた選手であり、数多くのビッグクラブの関心を引き付けた。そして今夏、彼はミランへと移籍した。
フランスでは、すでに“新ムバッペ”との評価を受けている。188センチの体に筋肉の鎧をまとい、爆発的なパワー、そしてスピードを持つアタッカーだ。昨シーズンは公式戦26試合に出場、8得点2アシストを記録している。
1999年生まれのFWを巡っては、ローマのほかナポリ、そして同都市の宿敵インテルもその動向を追っていたが、彼の獲得に成功したのはミランだった。
■“新たなムバッペ”に?
Gettyアンゴラ出身の両親の下、ポルトガルのアルマダで生まれたR・レオンは、生活のすべてをフットボールに捧げてきた。スポルティング・リスボン出身の若者は、度重なるケガに悩まされた時期もあったが、2018年夏、ドルトムントやベンフィカなどの関心を誘い、激しい争奪戦を制したリールと契約を結んだ。
若き逸材は現在、FWキリアン・ムバッペとの比較という重圧に揺さぶられている。20歳の彼は、すでにリーグ・アン63ゴールを奪い、フランス国内のタイトルすべてを獲得。またワールドカップでも優勝し、世界の頂点に立った“怪物”だ。フットボール史上に名を残す選手であることは間違いない。
R・レオンは、そんなムバッペと比較されるという、あまりにも厳しいプレッシャーを受けている。それでも、本人にそんなことを気にする素振りは微塵もない。
「ムバッペは信じられないような選手だ。20歳にして自身の価値を証明してみせたね」
「でも、僕はラファエル・レオンなんだ。トレーニングに打ち込み、自分の実力を試していかなければならない」
ポルトガル人FWは、ドリブルや空中戦にも優れ、現代的センターフォワードとして要求されるすべてのクオリティを兼ね備えている。1トップとして活躍できるうえに、サイドアタッカーとしても恵まれたスピードを活かした突破やランニングで相手守備陣に脅威を与えることができる。
スポルティングの下部組織で成長し、2018年2月にはヨーロッパリーグでデビュー。その直後には、リーグ戦のポルト戦において初ゴールも記録している。ポルトガルクラブの財政問題により、フランスへ移籍することになったが、2018年12月16日~2019年1月18日にかけて4試合連続でゴールを決めるなど、さらなる成長ぶりを見せた。
ポルトガルはついに、新エースとなる逸材を発見したのかもしれない。R・レオンはすでにポルトガル代表の年代別カテゴリーをすべて経験し、飛び級でU-19に招集されると、2017年からはU-21チームでプレー。リーグ・アンでの急成長を経て、A代表での代表定着も、もうまもなくとなるのかもしれない。ベテランの域に差し掛かったクリスティアーノ・ロナウドの後は、ジョアン・フェリックスと彼がポルトガルを牽引することになるのだろう。
ミランは今季、マルコ・ジャンパオロという知将を招へい。新指揮官の下、新たなコンセプトの中で4-3-1-2システムを試している。20歳の彼が、“セリエAのムバッペ”になる可能性は、十分にあるだろう。
文=『Goal』イタリア編集部
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です



