2017年の明治安田生命J1リーグ最終節の全試合が、2日14時にキックオフを迎える。味の素スタジアムで開催されるFC東京対ガンバ大阪の出場メンバーが発表され、その先発メンバーに今季限りでの現役引退を発表している元日本代表MF石川直宏が名を連ねた。
石川直宏が公式戦のピッチに立つのは、2016年11月20日に行われた明治安田生命J3リーグのFC東京U-23対セレッソ東京U-23以来約1年ぶり、J1のピッチに立つのは2015年7月29日に味スタで行われたベガルタ仙台戦以来約2年半、857日ぶりとなる。
また、11月26日に行われたJ1第33節・サンフレッチェ広島戦でJ1デビューを果たした16歳の新鋭、MF久保建英も2試合連続となるベンチ入りを果たした。久保が出場した場合、J1での味スタデビューとなる。
1981年生まれの石川は横浜F・マリノスユースからトップチームに昇格。各年代の日本代表に選ばれ、2001年にアルゼンチンで行われたFIFAワールドユース(現FIFA U-20ワールドカップ)では10番を背負った。その後、2002シーズン途中にFC東京へ期限付き移籍したことで大ブレイク。右サイドを駆けるスピードスターとして名を馳せ、2003年に日本代表デビューを果たした。
2005年9月に右膝に大ケガを負いながら完全復活を果たすと、2009シーズンには抜群の得点感覚を見せて24試合15ゴールと活躍し、Jリーグベストイレブンにも選出された。同年10月に日本代表復帰を果たし、南アフリカW杯の“切り札”として期待されたが、代表復帰直後に今度は左膝を重傷が襲う。
その後もケガに悩まされながら真摯な姿勢でサッカーに取り組んできたが、2015年8月のドイツ遠征で再び左膝を負傷。昨秋、J3リーグで実戦復帰し、J1の舞台を目指してトレーニングを積んできたが、このたびの引退発表に至った。日本プロサッカー選手会の副会長を務めた経験を持つなど人望も厚く、FC東京のみならず多くのサッカーファンから支持されてきた選手でもある。
[主な公式戦出場歴]
・J1リーグ通算289試合49得点
・J2リーグ通算23試合3得点
・J3リーグ通算2試合0得点
・日本代表通算6試合0得点
[主な獲得タイトル/クラブ]
・Jリーグヤマザキナビスコカップ(2001=横浜FM、2004、2009=FC東京)
・天皇杯(2011)
・スルガ銀行チャンピオンシップ(2010)
[主な獲得タイトル/個人]
・Jリーグ優秀選手賞(2003、2009)
・Jリーグフェアプレー個人賞(2003)
・JOMOオールスターサッカーMVP(2004)
・Jリーグベストイレブン(2009)
※データはすべて2017年12月1日現在。
