インテルからガラタサライへ電撃移籍した日本代表のDF長友佑都について、イタリア紙『イル・ジョルノ』が1日、別れを惜しんだ。
7年間過ごしたミラノを離れ、トルコへと旅立った長友について、「ラストサムライがインテルに別れを告げた。ナガトモはガラタサライへ」と題し、特集が組まれた。今シーズン限りのレンタル移籍となるが、「日本人選手はミラノを去った。“サヨナラ”なのか、それとも、ただの“またね”なのか」とシーズン終了後の去就にも注目しつつ、キャリアを振り返った。
長友は2011年、冬の移籍期間最終日となる1月31日にチェゼーナからインテルへ加入。今シーズン、ポジションを競い合ったDFダヴィデ・サントンとのトレードだった。あれから7年が経ち、ベテラン選手となった長友は、「アンドレア・ラノッキアと共に、2011年にコッパ・イタリアを制した唯一のメンバー」だった。だが「非常に献身的ではあったが、技術面での限界が見えると厳しい非難が向けられ、固定的にキャプテンマークを託されることはなかった」と綴り、在籍期間が長かったにも関わらず、主将に就任できなかった理由を挙げた。
■鉄人サネッティとお辞儀パフォーマンス
また特集では、長友の社交的な性格にも注目している。「ミラノではファンタジスタの親友であり、(アントニオ)カッサーノのいたずらの標的にされた」ほか、「(ハビエル)サネッティとお辞儀パフォーマンスを披露し、ファンを楽しませた」と綴った。
続いて長友が「今もインテルに対する真摯な愛情を持っている」ことに言及。「ガラタサライへはレンタル移籍であり、トルコでのパフォーマンスによっては、またインテルのユニフォームを着る可能性はある」と伝えた。
さらにMF本田圭佑のパチューカ移籍で少なくなっていた現地の日本人記者にも注目。「ホンダがミラノに別れを告げたあとの“生き残り”がいたが、ナガトモが去ったあとも残ることは想像しがたい」と述べた上で、長友が2019年まで契約を残していることにも触れ、再会の機会が訪れることを期待した。


