ドイツ誌『シュピーゲル』の記者が、RBライプツィヒが日本人サポーターたちに見せた対応は人種差別に当たると指摘している。
ライプツィヒは、サポーターが1日に行われたブンデスリーガ第25節のレヴァークーゼン戦前に「ラブ、ピース&ラーゼンバル(サッカー)」と記された横断幕を掲げ、あらゆる差別に反対する内容のコレオを披露。それと伴ってクラブは公式ウェブサイトを通じ、ライプツィヒには「信仰、生まれ故郷、はだの色、性的指向を問わず」すべての人を歓迎するといったメッセージを送り出していた。
だが、そのレヴァークーゼン戦開始早々に、ライプツィヒの警備スタッフが新型コロナウィルスの感染予防の一環として複数の日本人観客にスタジアムからの退席を命じた。クラブは翌日に公式声明を出し、「スタジアムのセキュリティはロベルト・コッホ研究所からの助言に従い、(新型コロナウィルスの)影響を受けている可能性のある地域からの団体の入場を制御する必要に迫られていた。遺憾ながら、この問題に関する不確実性により日本人観戦者への対応に誤りがあったことを認める」とし、「謝罪したいと感じている。この件を償いたいと考えており、影響を受けた全員に対して連絡を取り、次のホームゲームに招待できるように取り組んでいる」と、謝罪を行っていた。
しかし、ドイツ誌『シュピーゲル』の記者は、ライプツィヒのこれら対応が腑に落ちない模様。「誰が新型コロナウィルスに感染しているのかは、医師もスタジアムのセキュリティも、風邪などの症状で突き止めることは不可能」と指摘しつつ、「セキュリティによってレヴァークーゼン戦において白人の観客をスタジアムから追い出した事実は知られていないため、結論として、その(日本人)グループの退去を決めたのは生物学的特徴、つまり人種差別的な理由からだった」と強調した。
さらに記者はライプツィヒの声明に触れ、特にクラブが準じたというロベルト・コッホ研究所の助言、『大型イベントに向けた危険査定・取り組み提言の一般原則』と題される指標にも言及。「この文書では一箇所のみ、人々の出身地について述べられている。そしてそれは特定グループの(イベントからの)締め出しについてではなく、イベント開催にあたっての事前の危険査定についてだ」とし、「これはイベントを開催するのか、もしくは中止するのか、判断を下すための助けとなるものである」と続けた。
「この文書に基づいて、出身地による人の締め出しの理由付けはできない。ロベルト・コッホ研究所は、感染リスクの低下につながり得る対策をまとめている。退去に関しては一度だけ触れられ、『呼吸器における急性症状を引き起こしている者』のみを対象としている。日本人グループのなかでそういった明らかな症状が現れていたという話はこれまでまったく耳にしていない」
なお記事ではクラブが現地時間2日の夜、被害を受けた数名へ直接謝罪し、試合へ招待したことを報告したことにも言及。「クラブ内は相当なパニックになっているようだ。2つ目の声明はダメージを抑制する試みと受け取って良いだろう」とし、クラブはもはや大きなイメージダウンが避けられないと見ているようだ。
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