今シーズン限りでセビージャを去るモンチSD(スポーツディレクター)スペイン『カデナ・セール』のインタビューに応じ、今後のことを中心に語っている。
1991年から1999年までGKとしてセビージャに在籍したモンチ氏は、現役引退からほどなくして同クラブのスポーツディレクターに就任。類まれな目利きであまり知られていない選手を安値で引き入れ、その選手がしっかりと活躍を見せた後に高値で売るということを幾度も実現し、セビージャにタイトルと財政の安定をもたらしてきた。
モンチ氏の次なる行き先として最も可能性が高いとされるのがローマだ。同SDは「ローマは私の加入を強く願っている。彼らは私の到着を待ってくれており、またフランスやイングランドからも不完全な形ではあるがオファーは届いている。私は彼らの意見を聞き、自分からはどういったプロジェクトを望んでいるかを伝えた」と話すにとどめている。
また、セビージャで自身の後任については「代わりを務められる能力を持つ人物がいる」と話し、以下のように続ける。
「クラブには代わりを務められる能力を持つ人物がいる。しかし決定を下すのはクラブだ。このクラブに残していくものの中で最も誇らしいのは、強化部門の体制(スカウンティング・システム)にほかならない」
■失敗したオペレーション
また、インタビューでは最も獲得に苦労を強いられた選手として現アトレティコ・マドリーFWケヴィン・ガメイロの名前を挙げているが、モンチ氏の能力を持ってしても獲得にこぎつけることができなかった選手の名前も明かしている。
「(ナイジェル)デ・ヨングはセビージャまでやって来たが、私が出張から帰ってきたときには、ハンブルク(ハンブルガーSV)に移籍することになったと言われた。(ロビン)ファン・ペルシーについては、私が契約するためにロッテルダムに滞在した。しかし私がロッテルダムのホテルに向かっている最中にアーセナルが彼に連絡して、結局アーセナルに移籍した。あとはマルセロも、いきなりレアル・マドリーがやって来て、持ち去ってしまった」
強化部門のモデルについても言及。3つの例を挙げて、このように説明。「一つは会長がたった一人で、独断で決定してしまうもの。一方でプレミアリーグでは監督がマネージャーとしてチームづくりを行い、またセビージャのようにいくつかの機能を混ぜ合わせた形もある。セビージャは会長が指針を決め、私が可能性を広げていく」。新天地ではどのようなスタイルを選択し、チームを強化していくことになるのだろうか。
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