今夏の移籍市場では前例がないほどの大型移籍が頻発。マンチェスター・ユナイテッドもロメル・ルカク、ネマニャ・マティッチなどの即戦力を補強しているが、移籍金が高騰している現状について、ジョゼ・モウリーニョ監督が独自の見解を示している。
マンチェスター・Uはルカク獲得に7500万ポンド(約110億円)、マティッチ獲得に4000万ポンド(約58億円)の契約解除金を投じたものと見られる。その後、8月に入ってからバルセロナのネイマールがパリ・サンジェルマンに電撃移籍を実現させ、同選手の移籍金は2億2200万ユーロ(約290億円)で決着した。
モウリーニョは『タイムズ』に対して「今夏、私たちは賢い立ち回りを見せたと思う。移籍市場で最初の動きは緩やかだったが、ネイマールの移籍が決まった後、金銭面でバブルのように契約解除金が肥大化していった」と発言。
「もしルカクを8月31日に獲得しようとしたら、おそらく1億5000万ポンド(約210億円)はかかっただろう。マティッチなら6000万~7000万ポンド(約84億円~98億円)使うことになっていただろうね」
「ルカクとマティッチは、いま獲得すれば2人で2億ポンド(約280億円)ぐらいかかるはずだ。8月に入る前に獲得を決めたから、額面は少なくて済んだと思う。これは我々にとって重要なことだった」
モウリーニョは今夏のビッグディール実現の余波について「280億円も動く移籍が起こってしまった。この結果、2000万ポンド(約28億円)の選手は4000万ポンド(56億円)になり、4000万ポンドの選手は6000万ポンド(約84億円)になった。すべてが変わってしまったんだ」と続け、契約解除金の高騰に嘆きの姿勢を見せている。




