Lucas Digne Everton ArsenalGetty Images

メッシ、イブラの陰に隠れていた左足…エヴァートンの“FK王”ディーニュが発揮し始めた真価

左サイドバックのルカ・ディーニュは、クラブの有効な攻撃手段として、特にセットプレーで頭角を現している。過去にリオネル・メッシやズラタン・イブラヒモビッチといったスターに役目を譲っていたが、ついにチャンスを得たようだ。

フランス代表でもプレーする彼は、素晴らしい調子で今シーズンの開幕を迎えた。リーグカップのリンカーン戦ではFKから1ゴールを記録し、さらにもう1点の起点となった。また代表ウィーク前のウォルヴァーハンプトン戦ではリシャルリソンのゴールをアシスト。3-2での勝利に貢献している。

何も活躍は今季からというわけでもない。昨シーズンも、リヴァプールのサイドバックコンビ、アンディ・ロバートソン(11アシスト)とトレント・アレクサンダー=アーノルド(15アシスト)に次ぐ10アシストを記録している。彼の左足のキック精度はすでに特筆すべきものだったのだ。

■スターの陰に隠れた左足

Lucas Digne Everton ArsenalGetty Images

かつてパリ・サンジェルマン、ローマ、そしてバルセロナでもプレーした彼にとって、FKは決して新しい武器というわけではない。ただ何年もの間、イブラヒモビッチ、フランチェスコ・トッティ、メッシといったレジェンド級の選手とともにプレーしていたため、チャンスに恵まれていなかっただけだった。

ディーニュ自身も「若い頃はよく蹴っていた」とFKを語る。

「でも最後に得点したのはU-19フランス代表のとき、6-0でオランダに勝った試合だね。自分でも良いキックができることはわかっているよ。これまで所属していたクラブでは蹴るチャンスがなかっただけだよ。一流のクラブには序列ってものがあるんだ。PSGならズラタン、ローマのトッティ、それにバルサのメッシみたいな選手だ。彼らの手からボールを取ってFKを蹴るなんて到底できっこないだろう」

「彼らはスペシャリストだ。記録だってそれを物語っているし、フットボールの世界ではそれを受け入れないといけない。でももちろん、いつか僕の出番が来ると願っていたよ。そしてエヴァートンでついにそれがやってきたんだ。楽しんでいるし、この責任ある役目を愛しているよ。FKはファンを喜ばせるチャンスなんだからね!」

「僕にとって最高の仕事」と話し、攻撃面での貢献を喜ぶディーニュだが、ピッチ上での最重要タスクを見失ってはいない。攻撃参加はあくまでもオプションに過ぎないのである。

「攻撃面でインパクトを与えることは僕の仕事の一部分にすぎない。僕は大前提としてディフェンダーなんだ。過去6カ月でたくさんのクリーンシートを記録してきた。それもゴール同様に誇らしいものなんだ」

■「あの興奮は忘れられない」

Richarlison Digne EvertonGetty

DFとしての重要性を忘れないディーニュ。しかし、FKのスペシャリストらしくその独特の感覚を「とても特別なもの」と明かした。

「FKの準備には独特な組み立てがあるんだ。壁とキーパーのポジションを読む。そして正しい力加減と精度で蹴るようにするんだ」

エヴァートンに加入するまで、バルセロナでの46試合では一度もFKのチャンスはなかった。他でもないメッシがいたからだ。だからこそ、「エヴァートンで初めてネットを揺らしたワトフォード戦での興奮は忘れられない」と振り返る。

高い技術も現在も磨き続けており、「毎日ではないけど、週に1、2回、ギルフィ・シグルドソンと練習しているよ」と話す。

21日にシェフィールド・ユナイテッドとの試合を控えるエヴァートン。6番の選手(左サイドバック)として先発が予想されるディーニュは、彼自身そしてチームのさらなる成功に向け、その左足を振り抜くこととなる。

▶プレミアリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

Goal-live-scores
広告