元オランダ代表FWのアリエン・ロッベン氏は時折、現役に復帰する考えが頭をよぎるという。古巣バイエルン・ミュンヘンの“FC Bayern Podcast“で心境を語った。ドイツ『eurosport.de』がコメントを紹介している。
右サイドからのカットインから左足でファーサイドに流し込むシュートが代名詞とも言われるロッベン氏。昨夏、10年間過ごしたバイエルンから退団し、現役引退を表明。2001年にフローニンゲンのトップチームでスタートさせ、PSVやチェルシー、2007年夏から2シーズン所属していたレアル・マドリーからバイエルンへ。公式戦607試合(209ゴール、162アシスト)、オランダ代表では96キャップ(37ゴール)といった記録を残し、キャリアに幕を下ろした。
そして現在36歳のロッベン氏は、ポドキャストでは引退後の生活について語った。家族とともにミュンヘンに住む同氏だが、今夏には家を建てている故郷・フローニンゲン近郊のべドルム市に帰還するのが「ずっとプランだった」。現役生活を終えてからは慈善団体主催の長距離を泳ぐ大会に参加すると、冬には18年間夢見ていたスキーを楽しんだとのこと。またここ数カ月間は、結局新型コロナウイルスのため中止となったマラソン大会に向けて練習を重ねてきたことで、フィットネス状態も最高だという。
そんなロッベン氏だが、「最初はサッカーをまったく恋しく思わなかった」と強調するも、「ただ、それからはムズムズする時もあって、『またもう少しプレーしたくなるかもしれない』と思い始めたりした。未だにそういった気持ちになることが時々あるんだ」と告白。「このウイルスに関しては、誰にとっても不思議な時期なもので、もう一度やるなら『今しかない!』とも思った。ただ、こういうのはずっと自分のなかにあり続けるかもしれない。やはりアスリートなのだからね」と語った。
しかし、プロ選手としての復帰を真剣に目指しているわけでもないようだ。バイエルンの試合もすべては見ておらず、「忙しくしていたので、多くの試合を見逃した。今までプライベートの計画を立てられなかったが、今はそれができるからね」と自由な生活を楽しんでいる模様。マラソンなどのほか、パデル(ラケットを使うテニスに似た競技)が気に入り、次男のサッカーチームのコーチも務めている。「僕はどうしてもスポーツをやらなければいけない。そういったのが本質的にあり、これからも抜け出すことがないだろう」と認めた。
3児の父でもあるロッベン氏は、今は現役時代とは違って「誰も自分のことを待っていない。だけど、朝起きるためになんらかのモチベーションが必要。自分にとってそれが子供たちなんだ」と指摘。自身の第二の人生については「具体的なものは頭にない」とまだ決めていないようだが、オランダに帰国してから現場が恋しくなるのだろうか。
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