ミランやイタリア代表の監督を務めた名将アリゴ・サッキ氏が2日、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組に出演し、エピソードを明かした。
ミランでは4月、31年間にわたり続いたシルヴィオ・ベルルスコーニ体制が幕を下ろした。中国資本の新オーナーへと引き継がれた今夏は、イタリア王者ユヴェントスからDFレオナルド・ボヌッチを引き抜くなど大型補強を断行し、トップチームの顔ぶれは一変した。
他方で、日本代表のMF本田圭佑も在籍していた2015-16シーズン、シニシャ・ミハイロビッチが指揮官に就任。ミハイロビッチは当時16歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマをスタメンに抜擢する功績を残したが、ミランの低迷期を打開することはできず、シーズン途中で解任された。ミランがミハイロビッチと契約に至る前、サッキ氏はベルルスコーニ元会長に対し、現ナポリ監督のマウリツィオ・サッリを推していたことを明かしている。
「まず(当時のCEOだったアドリアーノ)ガリアーニと話をして、それからベルルスコーニとも一緒に話した。25年経ったが私を選んでくれた時と同じように、サッリを獲れば時代を先んじることができると、彼に伝えた。だが決心がつかず、後になって後悔していた」
またサッキ氏はベルルスコーニ元会長に対し、現ユヴェントスのFWパウロ・ディバラの獲得も進言していた。「ベルルスコーニはとても偉大な会長だった。私は会長にディバラも推薦したんだ。彼は偉大な選手だし、頭も非常に良いから」と説明したものの、会長を説得することはできなかったようだ。
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