ミランは27日、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の解任を、クラブの公式ツイッターアカウントで発表した。
今夏のマーケットで1億5000万ユーロを投じ大型補強を敢行したミランだが、セリエA14節終了時点での成績は、6勝2分6敗の勝ち点20。インテルやユヴェントス、ナポリ、ローマら国内のライバル相手に全敗し、1941-42シーズン(14試合で7敗)に次ぐ最悪のスタートになっていた。首位のナポリにはすでに「18」ポイント差をつけられ、順位も7位に甘んじている。
後任には、クラブOBのジェンナーロ・ガットゥーゾ氏が就任する。
ガットゥーゾ氏は、現在39歳の元イタリア代表選手で2006年のワールドカップ優勝メンバー。ミランでは13シーズンプレーし、2度のリーグ優勝、2度のチャンピオンズリーグ制覇に貢献した。指導者としては、2013年にスイスのシオンで選手兼任監督としてキャリアをスタートし、その後はパレルモやクレタ(ギリシャ)、ピサなどを指揮。今シーズンからはミランのプリマヴェーラ(下部組織)で監督を務めていた。
ミランは、今回の解任撃で、2014年のマッシミリアーノ・アッレグリ監督(現ユヴェントス監督)解任以降、3年間で6人目の指揮官を招聘したことになる。欧州制覇7回を誇る名門クラブの迷走は、まだ続くのかもしれない。


