マン・Cとリヴァプール、“史上最高の優勝争い”再び!プレミアリーグ新シーズンを大予想

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■シティとリヴァプール、最高級の優勝争いが再び

Manchester City Liverpool Premier League Title Race

監督交代のあれこれ、クラブレコードの補強、物議を呼ぶ退団騒動、激闘のコミュニティシールド、満を持してのVAR導入――。この夏も、いろいろあった。そして2019-20シーズンも、再びプレミアリーグが開幕する。

優勝争いをリードするのは、やはり今季もマンチェスター・シティとリヴァプールだろう。昨季、サッカー史に残るハイレベルなタイトル争いを繰り広げた両雄だ。

06-07から08-09シーズンにかけてアレックス・ファーガソンのマンチェスター・ユナイテッドが達成して以来となる3連覇を狙うシティは、新シーズンも盤石だ。一昨季は勝ち点、勝利数、得点数、得失点差、2位との勝ち点差と、手当たり次第にリーグ記録を塗り替えて優勝した。そして昨季は、イングランド史上初となる国内3冠を成し遂げた。ペップ・グアルディオラ政権4年目。チームの完成度は圧倒的。ポゼッションワークと崩しの美しさはもはや芸術の域で、ワールドクラスが2チーム分そろった陣容も死角なし。アトレティコ・マドリーからロドリを加え、昨季はケガでフル稼働できなかったケヴィン・デ・ブライネもプレシーズンから絶好調と強みである中盤の質はさらにアップしており、今季も、よほどのアクシデントがない限りは最低でも「90」近い勝ち点を積み重ねるだろう。

迎え撃つは、昨季「史上最強の2位チーム」となったリヴァプール。シーズンを通してわずか1敗で、クラブ史上最高記録となる「97」もの勝ち点を積み上げても、悲願のリーグ制覇は叶わなかった。しかし、リーグでの戦いぶりはもちろん、14年ぶり6度目の欧州制覇を成し遂げたチャンピオンズリーグ(CL)を振り返っても、その力は誰もが認めるところ。PK戦の末に敗れたとはいえ、1-1のスコアだった開幕前のコミュニティ・シールドでも、前半こそシティに押されたが、後半は持ち前のゲーゲンプレッシング&ショートカウンターのコンボで国内王者を大いに焦らせ、互角の戦いを披露している。

フィルジル・ファン・ダイクとアリソンが仕切る鉄壁の守備陣、強烈なプレスと運動量の中盤、そして昨季得点王コンビのモハメド・サラーとサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノで組む3トップは健在。今夏は目立った補強がなく選手層の厚さではシティにやや劣るものの、優勝争いの対抗馬筆頭であることは間違いない。

■ビッグ6の「第2グループ」も実力伯仲

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現状、この上位2強が頭ひとつ抜けているのが今のプレミアリーグだ。しかし、それを追うビッグ6の残り4チーム、チェルシー、トッテナム、アーセナル、ユナイテッドも、それぞれに興味深いチームを編成し、躍進または復権をそれぞれ目指している。

トップ4の枠を争うであろうこの4チームの中で、総合力が高いのはマウリシオ・ポチェッティーノ政権6年目を迎えるトッテナムだ。プレッシングゲームの完成度はシティやリヴァプールに負けず劣らず。ハリー・ケインとソン・フンミンと得点源を2つ持っており、守備陣も安定感がある。今夏は1年半ぶりに補強を行い、クラブ史上最高額の移籍金でリヨンからダンギ・エンドンベレを獲得。さらに移籍期限最終日にはベティスからジオヴァニ・ロ・チェルソ、フラムからライアン・セセニョンを獲得し、層も厚くなっている。

一方で攻撃力ならシティ、リヴァプールに比肩しうるのがアーセナルだ。サラー、マネと並んで昨季の得点王だったピエール=エメリク・オーバメヤンと、アレクサンドル・ラカゼットの黄金コンビに、今季はリールからクラブレコードの移籍金で獲得したコートジボワール代表の快速FWニコラ・ペペが加わった。昨季リーグ・アンの年間ベストイレブンに輝いた彼は今季注目のニューフェイスだ。ただ一方で、「あちらを立てればこちらが立たず」という状況もあり、キャプテンだったローラン・コシェルニーが突如として退団希望を出してボルドーへと出て行ってしまった守備陣には不安が。駆け込みでセルティックのキーラン・ティアニー、そしてチェルシーからダビド・ルイスが電撃移籍してきたが、果たして安定するのだろうか。

これに対し、守備陣を効果的に増強したのがユナイテッド。アーロン・ワン=ビサカをクリスタルパレスから5000万ポンドで、ハリー・マグワイアをレスターから8000万ポンドで獲得し、DFの移籍金クラブレコードを2度も更新する大判振る舞い。移籍市場の人気銘柄だった2人の獲得で、最終ラインが文字通り生まれ変わった。ポール・ポグバというビッグネームの移籍騒動が収束しない中で開幕を迎えるのは不安要素だが、後ろが安定すれば上位進出はより狙いやすくなる。

そのユナイテッドと開幕戦で戦うチェルシーは、ビッグ6の中で最も“読めない”チームだ。まず、補強禁止処分を受けて選手の新規獲得ができなかった中で、チームに加わったのはプレミア初挑戦のクリスティアン・プリシッチ(昨冬に獲得し、昨季いっぱいはローンの形でドルトムントに残留していた)と、ローンバック組の選手たちのみ。2部で活躍してクラブに戻ってきたFWタミー・エイブラハムやMFメイソン・マウントら若手のプレーは楽しみな反面、プレミアでどの程度通用するかはわからない。加えて、新監督であるフランク・ランパードの手腕も今のところ未知数だ。昨季は2部ダービーを躍進に導いたが、まだ監督2年目でトップリーグでの指揮は初めて。エデン・アザールというエースを失ったチームが新体制でどう転ぶかは、フタを開けてみるまでわからない。

■6強以外で注目のチームは?

Wolverhampton Raúl Jiménez

プレミアは長らくこのビッグ6による支配体制が続いており、ここ10年間で6強以外にトップ6フィニッシュを達成したチームは15-16のレスター(優勝)とサウサンプトン(6位)、13-14(5位)と12-13(6位)のエヴァートン、11-12のニューカッスル(5位)、09-10のアストンビラ(6位)だけ。ただ、それでもワンマッチ勝負ならどこがどこに勝ってもおかしくない群雄割拠がプレミアの醍醐味であり、“その他14チーム”にも魅力的なチームは多く存在する。今季、ビッグ6外でエリートクラブを脅かす可能性を秘めたチームはどこだろうか?

筆頭は昨季7位のウォルヴァーハンプトンだ。スモールクラブの中では突出した資金力を持ち、“ポルトガル・コネクション”で集めたルーベン・ネベス、ジョアン・モウチーニョ、そしてベルギー代表のレアンデル・デンドンケルで組む中盤センターはビッグクラブ顔負けのクオリティーを誇り、ジョタ、ラウール・ヒメネスに加えてミランからパトリック・クトローネが加入したポイントゲッター陣も華やか。同格のクラブに対してはポゼッション、ビッグクラブ相手にはカウンターと戦術を使い分けるヌーノ監督の采配も巧みで、昨季はチェルシー、トッテナム、アーセナル、ユナイテッドから金星を挙げた。今季も油断できない好チームだ。

レスターもなかなか面白そうだ。昨季終盤にブレンダン・ロジャーズ監督が就任してからのラスト10試合は5勝2分け3敗と好成績を残し、今季はさらなる成長が見込めるチーム。ジェイムズ・マディソン、モナコに4000万ポンドを支払って完全移籍させたユーリ・ティーレマンスと2人の良質なチャンスメーカーがいて、彼らのラストパスをエースのジェイミー・ヴァーディーが仕留めるショートカウンターは見応えがある。こちらもジャイアントキリングが期待できるだろう。

その他にも、シティからファビアン・デルフ、ユヴェントスからイタリア代表FWモイーズ・ケーン、バルセロナからアンドレ・ゴメス(ローン→完全移籍)を獲得し、リシャルリソンやギルフィ・シグルズソンら実力者が並ぶエヴァートンもやはり上位に食い込んでくるだろう。また昨季フランクフルトでゴールを量産したFWセバスティアン・ハーラーを獲得し、フェリペ・アンデルソン、マヌエル・ランシーニ、ビジャレアルから加入したパブロ・フォルナルスと2列目も豪華なウェストハムも楽しみだ。ハマーズは2年目のマヌエル・ペジェグリーニ監督の下、攻撃サッカーに磨きをかけてきそうな気配が漂っている。

兎にも角にも、イングランド最高にして、華やかで、魅力的で、熱狂的なプレミアリーグが、ついに帰ってきたのだ。

文=寺沢薫

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

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