マンチェスター・シティの財務規定違反疑惑について、イギリス『INDEPENDENT』のチーフ記者ミゲル・デラニー氏が分析している。
プレミアリーグが2018年からスタートした財務違反疑惑による調査の結果、115件の違反が見つかったとして告発されたマンチェスター・C。調査中に違反件数が130件に増加したことも報じられたが、クラブ側は不正行為を完全に否定しており、約1年前には3カ月に及ぶヒアリングが終了した。しかし、現時点でも未だ判決は下されていない。
『INDEPENDENT』のチーフ記者デラニー氏によると、今回の訴訟は少なくともさらに1年間、場合によってはそれ以上続く可能性がある模様。また、3人の裁判官からなる独立委員会もまだ決定していないという。裁判官が実際にいつ判決を下すのか、関係者以外は誰も検討すらついていないとのこと。さらに、最初の判決は責任問題のみとなる見込みであり、事情に詳しい関係者はマンチェスター・C側が不利な判決が下された場合「100%控訴する」と予想しているようだ。一方でまた別の情報筋は、プレミアリーグ側の主張に重大な欠陥が見つからない限り、1年以内には完了すると主張しているという。
■異例の長期化
2018年11月に『Football Leaks』がリークして以来、マンチェスター・Cの財務違反疑惑は7年以上が経過した。デラニー氏は期間の長さを問題視した他、クラブ側の移籍金支出の多さを指摘。現在報じられているクリスタル・パレスDFマーク・グエイの獲得が決まった場合、2024年12月の審理終了から約5億ポンド(約1058億円)を補強に投じていることになるとのこと。プレミアリーグ他クラブの関係者は苛立ちを募らせている一方で、ある種の疲労感も感じている模様。早急に判決が下されることを望んでいるとしつつ、同記者はこう指摘している。
「シティ関係者の多くはこの件が持ち上がると苛立ちを覚えるが、この不確実性はサポーターにも関係している。どのクラブだとしても、こうした件がもたらす潜在的な影響を考えれば、これほど長く不安を抱え続けるべきではない」
「捜査が長引いているため、シティが最も重い制裁を受けた場合、告発の対象期間が長期化していることに加え、さらにプレミアリーグの歴史が歪められる可能性もある。捜査開始以来、移籍金や選手給与に数十億ポンドが費やされているだけでなく、シティはプレミアリーグ5回、チャンピオンズリーグ1回、FAカップ2回、リーグカップ3回優勝している。冷静に考えてみると、世界で最も価値のあるスポーツ大会にこれほど長きに渡って疑念がつきまとっていることは注目すべきだ。過去401カ月のうち、21%はシティの問題に関わってきたことになる。告発が関連する最初のシーズンである2009-10シーズンまで遡ると、その割合は48.4%にまで及ぶのだ」
「プレミアリーグ側では、解決の遅れがもたらす不確実性を認識しており、そのスピードに不満を抱く幹部もいる。だが今回の件の複雑さも同時に認識しており、またこれは規制のせいだとも受け止めている。しかしながら上記のような数字は、フットボール界の幹部たちから大会、プロセス、そして規制そのものについて繰り返し問われている一連の疑問まで引き起こしている」



