■プレミア第20節 マンチェスター・U 2-2 バーンリー
マンチェスター・U:リンガード(53分、90+1分)バーンリー:バーンズ(3分)、デフール(36分)
現地時間26日、イングランド・プレミアリーグ第20節が行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームのオールド・トラッフォードでバーンリーと対戦し2-2のドローに終わった。
前節のレスター・シティ戦で、終了間際に被弾し勝ち点2を失ったユナイテッド。首位のマンチェスター・シティを追いかける身としてはこれ以上の取りこぼしは避けたいが、7位につけるバーンリーについてジョゼ・モウリーニョ監督は「欧州の舞台を争うライバル」と警戒感をあらわにした。
その評価の正否は、皮肉にも自分たちとの試合で証明されることとなる。開始わずか2分、ペナルティーエリア左でマルコス・ロホが与えたFKをヨハン・グズムンズ=ソンが蹴ると、ゴール前でこぼれたボールをアシュリー・バーンズが押し込み、バーンリーがあっさりと先制してみせた。
その後も効率よくカウンターからチャンスを作るバーンリーは11分、右サイドのグズムンズ=ソンが左足でクロスを入れると、ゴール前に飛び込んできたスコット・アーフィールドが合わせるもゴール上へとわずかに外れる。
追いつきたいユナイテッドだが、中央でそれほど動かないロメル・ルカクとズラタン・イブラヒモヴィッチが連動性を欠き、19試合で15失点と堅守を誇るバーンリーの守備陣を前に決定機を作ることができない。
すると迎えた36分、ゴール正面やや左、ゴールまで約25メートルの位置でバーンリーがFKのチャンスを得る。これをスティーヴン・デフールが短い助走から蹴ると、壁のギリギリ上を越えたボールがゴール左隅へと吸い込まれ、バーンリーが大きな追加点を挙げた。
自分たちのホームで2点を追いかける展開のまま前半を終えたユナイテッドは後半、ロホに代えてジェシー・リンガード、イブラヒモヴィッチに代えてヘンリフ・ムヒタリャンを投入。2枚替えで流れを変えようと試みる。
するとこの采配はすぐさま実を結ぶ。53分、右サイドで縦に仕掛けたヤングが低いボールを折り返すと、これをゴール前のリンガードがヒールでゴール左へと流し込み、1点差に詰め寄る。
その後も中盤でリンガード、ムヒタリャン、フアン・マタがよくボールに絡みながら攻撃を組み立て、バーンリーは前半ほどボールを保持できずになかなかカウンターのチャンスも生み出せない。
圧倒的に攻め込むユナイテッドだが、時間が進むにつれて防戦一方のバーンリーも守り慣れしてしまい、残り10分ともなれば一段と守備に比重を置いて逃げ切りを図る。ユナイテッドは両サイドからシンプルにゴール前へと放り込むが、堅守バーンリーのゴール前は固く、跳ね返され続ける。
しかし迎えたアディショナルタイム、マタのFKは跳ね返されるが、こぼれ球をヤング、さらにはリンガードがボレーで押し込む。これがDFの密集地帯を上手く抜けてゴール右隅へと突き刺さり、土壇場でユナイテッドが同点に追いつく。
これで勢いづいたユナイテッドが残り少ない時間で逆転ゴールを目指して猛攻をしかけたが、バーンリーもそれ以上の失点は許さず、敵地で貴重な勝ち点1を手にした。ユナイテッドはこれで3試合白星のない状況となった。




