伝記『ブリング・ザ・ノイズ(著:ラファエル・ホニグステイン)』の中でユルゲン・クロップ監督は、2014年にマンチェスター・ユナイテッドからオファーがあったことを語っている。
2013-14シーズンからアレックス・ファーガソン氏に代わりデイヴィッド・モイーズ氏が指揮したマンチェスター・ユナイテッドだったが、不振に陥っていたため、2014年に当時ボルシア・ドルトムントを率いるクロップ指揮官の招聘に動いていた。実際にモイーズ氏解任の数週間前、クラブ幹部のエド・ウッドワード氏はドイツに赴き、同指揮官と会談したことが明らかにされた。
『ブリング・ザ・ノイズ』によると「マンチェスター・ユナイテッドのエド・ウッドワードがクロップに会いにドイツに行った。デイヴィッド・モイーズの短期政権は終わりを迎えようとしていて、クロップがユナイテッドの本命だった」
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「その時、ウッドワードはシアター・オブ・ドリームス(オールド・トラッフォードの愛称)を“大人版のディズニーランド”とクロップに伝えた。しかし、クロップはその誘い文句に何も感じなかったようで、後日友人に“魅力的ではない”と話し、オファーを断った」と就任が実現しなかった経緯について明かされた。
そして、2014-15シーズンを以ってドルトムントから退任したクロップ監督は、その後マンチェスター・ユナイテッドではなくライバルクラブのリヴァプールの指揮官に就任している。