■プレミア第34節 トッテナム 1-3 マンチェスター・C
トッテナム:エリクセン(42分)マンチェスター・C:ジェズス(22分)、ギュンドアン(25分PK)、スターリング(72分)
現地時間14日、イングランド・プレミアリーグ第34節が行われ、マンチェスター・シティは敵地でトッテナムと対戦し、3-1でシティが勝利。リーグ優勝に王手をかけた。
よもやの公式戦3連敗でチャンピオンズリーグの舞台から姿を消したシティ。目前に迫っていたリーグ優勝も、ユナイテッドとのマンチェスターダービーに敗れお預けとなった。以前の敵なしっぷりからは想像もつかないような失速を見せているシティに対し、リーグ戦6連勝と勢いに乗るトッテナムがウェンブリー・スタジアムで迎え撃った。
しかし、立ち上がりからペースを握ったのはアウェーのシティ。得意のパスワークでボールを運び、ダビド・シルバやケヴィン・デ・ブライネがミドルレンジから積極的にシュートを放っていく。
ボールポゼッションで上回るシティだが、トッテナムの守備も崩される場面はなく、拮抗した展開に。迎えた22分、試合の均衡を破ったのはシティの速攻だった。ヴァンサン・コンパニの最終ラインからのロングパスに抜け出したガブリエウ・ジェズスが、GKウーゴ・ロリスを破ってネットを揺らした。
さらに24分、同じように左サイドを抜け出したラヒーム・スターリングに対し、GKロリスも飛び出してフィフティーフィフティーのボールにタックルを仕掛ける。これに一瞬速く触ったスターリングがロリスのタックルを受ける形となり、主審はPKスポットを指差す。エリアの外ではないかというトッテナムの抗議も実らず、このPKをイルカイ・ギュンドアンがゴール右へと決めてシティがあっさりと追加点を奪う。
2点のビハインドを背負ったトッテナムは、ベンチスタートとなっているソン・フンミンのように自ら仕掛けるプレーが少なく、最前線で待つハリー・ケインも沈黙。なかなかチームとして攻撃の形が見えず、苦しい展開が続く。
それでも前半終了間際の42分、セットプレー崩れからケインのパスに抜け出したエリクセンのシュートはエメリク・ラポルテのタックルにブロックされるが、これがエリクセンの足に当たってそのままゴールへ。エリクセンの4試合連続ゴールによってトッテナムが1点差に詰め寄って試合を折り返した。
迎えた後半、立ち上がりから積極的に仕掛けたのは1点ビハインドのトッテナム。前線からの激しいチェイシングでシティにボール保持の余裕を与えず、連動した守備でシティが前線に入れたパスも摘み取っていく。
64分、ペースを掴んでいるトッテナムはエリク・ラメラに代えてソン・フンミンを投入。一方のシティはリロイ・サネに代えてニコラス・オタメンディと、非常に対照的な交代策に出る。
オタメンディ投入で3バックとなり、中盤の枚数が増えたことでトッテナムのプレッシングからの逃げ道が作りやすくなり、徐々にボールポゼッション率を上げていく。71分には、右サイドを抜けたカイル・ウォーカーの低く速いクロスをGKロリスがはじき、こぼれ球がPKスポット付近にいたスターリングの足元へ。しかし、冷静なキックフェイントでロリスをかわしてからのシュートは、ブロックに入っていたDFに当ててしまう。
マンチェスターダービーでも度々決定機を外し、その後の逆転負けにつながる要因の一つとなっていたスターリングだが、直後のCKで名誉挽回。デ・ブライネのCKのこぼれ球をジェズスが押し込み、GKロリスがはじいたところをスターリングが押し込んでシティが3-1と突き放した。
終盤は、ジェズスに代えてベルナルド・シルヴァ、デ・ブライネに代えてヤヤ・トゥーレを投入したシティが、追いすがるトッテナムの反撃をしのぎきり、上手く時間を使いながら試合を終わらせてリーグ優勝に王手をかけた。シティは翌日に行われる試合で2位ユナイテッドが敗れるか、次節シティが勝利すれば優勝が決まる。




