ブンデスリーガの優勝トロフィーである「マイスター・シャーレ」がアジアに初上陸し、11月5日にサッカーショップ加茂渋谷店にてトロフィーツアーが開催された。今回のイベントには、元日本代表であり、ドイツで長きに渡って活躍した奥寺康彦氏がスペシャルゲストとして登場。先月30日に“ブンデスリーガ・レジェンド”の仲間入りを果たした奥寺氏は、「こんなに重かったかな?」とマイスター・シャーレを持ち上げて笑顔を見せた。
1977年にケルンに加入した奥寺氏は、同年にブンデスリーガ優勝を経験。「優勝した時には市内でパレードが行われて、庁舎のバルコニーから姿を見せて名前が呼ばれるたびにサポーターの声援に応えたね。地域の人々の応援をすごく感じた瞬間だったね」と当時を振り返った。
9年間に渡ってドイツのトップリーグでプレーした奥寺氏。通算234試合に出場し26ゴールを記録。日本人選手がドイツで活躍するための礎を築いた人物だ。この日は、“レジェンド”とマイスター・シャーレを囲んで記念撮影ができるとあって、イベント開始前から店内には多くのブンデスリーガファン、奥寺康彦ファンが駆けつけた。奥寺氏は記念撮影を行った参加者一人一人に「ブンデスリーガはいつも見てるの?」、「好きなチームは?」といった“逆質問”でファンとの交流を深めていた。
現在奥寺氏がプレーしたケルンには、日本代表でもある大迫勇也が所属している。「代表でも中心になれる存在だと思う。所属チームでもいいプレーができているんじゃないかな」と後輩の活躍を喜んでいるようだ。先輩としてアドバイスを求められると「ない、ない」と笑みを浮かべつつも、「簡単なことじゃないけど、チャンスできっちり点が取れるのがストライカーに求められること。その精度を上げてほしいかな」とエールを送っている。
マイスター・シャーレの展示は1時間だけだったものの、100人近いファンで溢れた店内は終始、熱気と興奮に包まれ、訪れた人々は幸せな時間を過ごしていた。
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