15日に明治安田生命J1リーグ第8節の4試合が開催。大槻毅新体制で2連勝中の浦和レッズがここ4試合勝利がない清水エスパルスをホーム・埼玉スタジアム2002に迎える。
■浦和は完全復調なるか?清水は開幕当初の勢いに陰りが…
浦和が大槻監督となって公式戦3試合無敗、リーグ2連勝中と復調の兆しを見せつつある。前々節のベガルタ仙台戦では、序盤の興梠慎三の虎の子の1点を守りきり完封勝利。4バックシステムを封印し、慣れ親しんだ3バックを起用。同じく3バックの仙台相手にミラーゲームを仕掛けた。
続くヴィッセル神戸戦は、点の取り合いとなったが、1-2で迎えた72分に今季初先発を果たした岩波拓也が期待に応える同点弾を奪うと、後半アディショナルタイムにマウリシオにゴールが生まれ、接戦をモノにした。
大槻監督は仙台戦ではベテランの平川忠亮を先発に入れ、神戸戦では古巣との対戦となった岩波、アカデミーから昇格1年目の橋岡大樹がスタメン入りするなど、多くの選手に出場機会を与えて、自信を取り戻させるだけでなく、過密日程を上手く乗り越えることも考慮している。
今節も勝利を手にすれば、大槻監督は2008年のゲルト・エンゲルス以来2人目の就任後3連勝をマークすることになる。その情熱的なキャラで、選手を鼓舞し続け、暫定監督として、ここまでこれ以上ない結果を残す大槻監督が、埼スタの大声援を後押しに3連勝を目指す。
清水は開幕3試合から無敗を維持していたが、現在は2分2敗と4試合連続未勝利が続いている。さらに、直近3試合に限ってはゴールを奪えておらず、得点力不足が悩みの種だ。前々節はジュビロ磐田との静岡ダービーに臨み、0-0のスコアレスドローに終わると、続く第7節のV・ファーレン長崎戦は0-1で敗戦。長崎に史上初のJ1初勝利を献上した。
これでホームでは11試合勝利がない状況だが、アウェイでは4勝4分けと8戦無敗を継続している。しかし、浦和相手にはリーグ直近5試合で1分4敗と非常に分が悪いデータが残っている。このままズルズル下がるのか、発生した課題を修正して再び上昇気流に乗るのか。難敵・浦和との一戦は今後を占う重要な戦いとなるだろう。
浦和が3連勝を達成するのか、清水が5試合ぶりの勝利を手にするのか、注目の一戦は15日16時に埼玉スタジアム2002でキックオフの笛が吹かれる。
■J1第8節 試合日程
4/14(土)
鹿島アントラーズ 2-0 名古屋グランパス(カシマ)
柏レイソル 1-2 北海道コンサドーレ札幌(三協F柏)
V・ファーレン長崎 3-0 ガンバ大阪(トラスタ)
セレッソ大阪 1-0 FC東京(ヤンマー)
ベガルタ仙台 0-0 川崎フロンターレ(ユアスタ)
4/15(日)
14:00 横浜F・マリノス vs ヴィッセル神戸(日産ス)
15:00 ジュビロ磐田 vs サガン鳥栖(ヤマハ)
16:00 浦和レッズ vs 清水エスパルス(埼玉)
16:00 湘南ベルマーレ vs サンフレッチェ広島(BMWス)
