2018-03-10 Bailey LeverkusenGetty Images

ベイリーは将来のドイツ代表入りを希望…父親は祖国ジャマイカサッカー連盟の腐敗ぶりに失望

今シーズン、レヴァークーゼンに所属するジャマイカ出身FWレオン・ベイリーは、ここまでリーグ戦21試合9ゴールの成績を残し、早くもビッグクラブへのステップアップがうわさされる。その一方で、出身地であるジャマイカの代表入りに難色を示しており、一部報道によると自らのルーツの一つであるイングランド代表入りの話も取りざたされていた。しかし本人はドイツ代表でのプレーを望んでいると、代理人を務める父親のクレイグ・バトラー氏が『Goal』の記者に明かした。

「レオンや我々の家族は、ジャマイカ代表チームからの招集を光栄に思っている。実際にジャマイカという国を愛しているからね。だけど、この申し入れを断った。息子はジャマイカ代表でプレーすることを望んでいない」

その一方で、バトラー氏はジャマイカのサッカー連盟(JFF)に不信感を示しており、次のように述べている。

以下に続く

「もしレオンがイングランドのチームでプレーするには、就労ビザの関係で代表チームでプレーすることが重要であることは百も承知だ。だが、以前からジャマイカの協会は代表監督やスタッフのプッシュするチームの選手を招集したがっていた。なぜなら、それが協会に入るお金に直結するからね」

「レオンはそのレールに乗るのを断った。だから、どれほど有望な選手でもジャマイカでは下のカテゴリーの時から呼ばれることがほとんどなかったんだ。今後はジャマイカではなく、可能ならドイツ代表でプレーできるよう、その道を模索している」

ジャマイカ国籍のベイリーはベルギーで2年弱プレーしていたが、ベルギー国籍を取得できないままドイツへ移住。『FIFA』の規則によると、通常、5年間の在留を経てようやく国籍を認められる状況となるが、ドイツの場合は国籍取得まで8年以上の在留記録が必要とのこと。

1997年、ジャマイカで生まれた現在20歳のベイリーは、15-16シーズンにヘンクでトップデビューを果たし、16-17シーズン冬の移籍市場でレヴァークーゼンへとステップアップ。今シーズンの大ブレイクにより、ビッグクラブから視線を注がれる存在となっている。だが、A代表でのプレー実績がないことから、プレミアリーグへの移籍話が現実味のない話となりつつあった。

3月25日に行われるジャマイカvsアンティグア・バーブーダ戦でベイリーは招集の打診があったものの、本人はジャマイカ代表でプレーするつもりはない意向を示している。だが、このままドイツでプレーを続けたとしても、ベイリーのドイツ代表入りが可能となるのは27歳、2025年ごろの見通しだ。

その一方、ベイリーの家族が明かしたことにより、ジャマイカサッカー連盟の“腐敗ぶり”も広く知れ渡る状況となった。

快足ベイリーは果たして今後どのようなキャリアを歩んでいくのか。ジャマイカからやって来た若者の動向は、今後もサッカー界で大きな注目を集めることになりそうだ。

▶ブンデスリーガ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

広告