プレミアリーグ再開が迫る中、チェルシーは2人のベテランアタッカーを起用できない可能性があるようだ。英『テレグラフ』が伝えている。
新型コロナウイルス感染拡大による3カ月の中断をはさみ、17日から再開するプレミアリーグ。各クラブは親善試合を行うなど、リスタートへ向けて準備を進めている。
日程の遅延に伴い、『FIFA』は6月30日で契約満了する選手がシーズン終了まで短期契約を結ぶことを推奨している。しかし、チェルシーは同状況のウィリアンとペドロとの契約問題に揺れているようだ。
『テレグラフ』によると、両選手はシーズン終了までの短期契約には前向きな様子。しかし、重傷などプレーできない状況に陥った場合の確実な保障を求めているという。クラブと選手の間では、負傷してクラブを離れることになった状況に関しての詳細について進捗がないようだ。
両者は今季限りでの退団が濃厚となっており、夏には新天地を探すことになると見られている。しかし、もしシーズン中に大ケガを負った場合、移籍先が見つけられない可能性も考えられる。
同メディアは、チェルシー側がこの状況下での保障を与えない限り、再開後にウィリアンとペドロを起用できない可能性もあると指摘した。現在4位のチェルシーは、21日の再開初戦でアストン・ヴィラと対戦する。激しいチャンピオンズリーグ出場権争いに巻き込まれる中、経験豊富なベテランウインガーを欠くことになれば大きな痛手となりそうだ。
また『テレグラフ』は1つの解決策として、短期契約を結ぶ際に、大ケガを負った場合はさらに期間を延長できる条項を含めることが考えられると指摘。しかし、コロナ禍による財政難や移籍市場の不透明な状況を考慮すれば、チェルシー側が消極的になるのも無理はないと綴っている。
なお、ウィリアンにはアーセナルやトッテナム、ペドロにはローマやバレンシアが関心を示しているようだ。
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