2017-12-01-nagoya-fukuoka.jpgJ.LEAGUE

【プレビュー】激戦必至のJ1昇格プレーオフ決勝…残り1枚の切符を手にするのは?

J1行きの切符は残り1枚。名古屋グランパスとアビスパ福岡が、その1枚の切符を懸けてJ1昇格プレーオフ決勝で激突する。

名古屋は11月26日に行われた準決勝でリーグ6位のジェフユナイテッド千葉と対戦。前半終了間際に先制を許しながらも、後半に田口泰士のゴールで同点に追いつくと、その後一挙3ゴールを加点。終わってみれば4-2の快勝を収めた。試合後、風間八宏監督は「選手は非常に落ち着いていて、自分たちの目を、技術を信じてしっかり点を取ってくれた」と称え、同点ゴールの田口は「とにかく結果を出すことができて良かった」と振り返った。

千葉とはリーグで2度対戦し、いずれも敗れていた名古屋。佐藤寿人は相手が「ハイライン・ハイプレスでロングボールを多用してくる」と想定し、「簡単に蹴らせないように、ロビン(シモビッチ)を始め、全員で出しどころに厳しくいった」と対策を講じていたことを明かした。終盤の7連勝で勢いづいていた千葉相手に“してやったり”。三度目の正直で難敵を退けた名古屋が、1年でのJ1復帰へ一歩前進した。

決勝は3位・名古屋が4位の福岡と対戦するため、リーグ上位のアドバンテージにより、引き分けの場合は名古屋がJ1昇格を手にすることができる。とはいえ、引き分け狙いで臨めば足元をすくわれかねない。勝つか負けるかで命運が分かれる一戦で、風間グランパスがどのような戦いを見せるのか。失意のJ2降格から1年。あの時の悔しさを糧に、本拠地・豊田スタジアムでJ1行きの切符をつかみ取る。

対する福岡は、準決勝でリーグ5位の東京ヴェルディと対戦。前半序盤に山瀬功治が得意のミドルシュートを叩き込んで先制すると、その後の東京Vの猛攻を凌ぎ切り、決勝へ駒を進めた。価値ある一勝も井原正巳監督は、当然ながら「まだ何も成し得てない」と慢心せず。名古屋との天王山に向けて「しっかりと良い準備をしたい」と意気込んだ。

福岡は前述の通り、リーグ3位の名古屋と対戦するため、引き分けではJ1復帰ができない。三門雄大は「(J1に)上がるために点数が必要だと思いますし、点を取れるように、相手を押し込めるようにやっていきたい」と話すように、ゴールが必要となる。

今季36失点はリーグ最少を記録しているが、得点数はリーグ12位の54ゴールと、85ゴールで最多得点を記録した名古屋の攻撃に比べれば貧打な印象は否めない。「スターが点を取って勝つチームじゃない」と三門が語るように、19ゴールを奪ったウェリントン以外で2ケタ得点を記録した選手はゼロ。それでも、たくさんの選手が多種多様な形でゴールを奪える強みはある。1年でのJ1復帰を渇望しているのは福岡も同じ。悲願成就に向けてアウェイの雰囲気に飲み込まれず、より攻撃的な姿勢を見せることが求められる。

両者の今季対戦成績は1勝1敗の五分。福岡のホームで行われた第19節は3-1で福岡が勝利し、名古屋のホームで行われた第29節は名古屋が3-1でリベンジを果たしている。3度目の対戦でどちらがJ1に相応しいのか、プレーオフ決勝でその決着をつけることになる。

▶Jリーグを観るならDAZNで!1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう。

広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0