26日に行われる明治安田生命J1リーグ第24節で、16位の大宮アルディージャと17位サンフレッチェ広島がNACK5スタジアム大宮で対戦する。
23試合を終えて降格圏に沈む両チーム。大宮は直近5試合でわずか1勝と苦しい戦いが続いている。対する広島は直近5試合で2勝と調子は上向きだ。勢いでは広島が勝るが、大宮も大一番での勝負強さは兼ね備えている。残留圏浮上へ互いにモチベーションを高くしてこの試合に臨むはずだ。
大宮は第22節のアルビレックス新潟戦で6試合ぶりの勝利を収めたが、前節のサガン鳥栖戦は完敗。立ち上がりは攻勢を強めたものの、前半終了間際にビクトル・イバルボに先制ゴールを許すと、後半にもイバルボの個の力に太刀打ちできず。手痛い敗戦となってしまった。
大宮の伊藤彰監督は「前半は守備をしっかりやろうというところで固めてはいたが、残り2分で失点して、後半はどうしてもバランスを崩して攻撃しにいかないといけないこともあって、その裏を突かれて2失点となってしまった」と試合後にコメント。失点を許したことで、プラン通りの戦い方ができなかったことを悔やんだ。
勝てば残留圏内浮上の可能性もあるだけに、残留争いのライバル・広島との直接対決を制し、最終盤へ向けて勢いづきたいところだ。
一方の広島は前節、ヴァンフォーレ甲府を1-0で下して今季ホーム初勝利を収め、残留圏内まで2ポイント差と肉薄している。とりわけガンバ大阪から加入したパトリックが早速前線でフィットしており、チーム内得点王・アンデルソン・ロペスとの連携も徐々に深まってきた。
甲府戦後に青山敏弘は「勝負どころでパトリックとアンデルソン・ロペスも動けていて、PAの中に自分も含めて3人くらい入ることができた。そういうシーンを増やしていければなと思う」と中盤の選手も連動した攻撃を意識。ヤン・ヨンソン監督のもと、ようやく攻撃の形がハマってきている。
両者の前回対戦は6月25日の第16節。アウェイの大宮が後半に江坂任のゴールで先制すると、アディショナルタイムに2ゴールを加えて3-0と快勝した。前回対戦でも大宮は16位、広島は17位に位置しており、今節も同じ状況で相見えることとなった。勝てば残留圏内へ浮上する可能性があるだけに、両者にとって是が非でも白星を手にしたいところ。生き残りを懸けたサバイバルマッチの行方から目が離せない。
