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【プレビュー】シーズンを占う究極の前哨戦…3試合が29日のリーグ戦と同カードに/天皇杯準々決勝

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会の準々決勝が、25日に行われる。横浜F・マリノスvsジュビロ磐田、セレッソ大阪vs大宮アルディージャ、川崎フロンターレvs柏レイソルの3試合が、4日後に行われる明治安田生命J1リーグ第31節と同カードとなった。

横浜FMはニッパツ三ツ沢球技場で磐田と対戦する。来季のACL出場権獲得を目指す両者は29日に対戦が控えており、今回の天皇杯はその前哨戦となる。横浜FMは主軸の齋藤学やウーゴ ヴィエイラをケガで欠く苦しい台所事情で、準々決勝も主力のミロシュ デゲネクが累積警告で出場できない。それでも、21日のリーグ戦では首位の鹿島アントラーズを3-2で撃破するなど、ここ一番での勝負強さは健在。残り3つを勝ち抜き、2013年以来、4大会ぶりの優勝を目指す。

対する磐田もリーグ戦で5試合無敗と好調。現在指揮を執る名波浩監督は2003年大会の優勝メンバーであり、指揮官として14大会ぶりの天皇杯タイトルを目指す。横浜FMと磐田はともにリーグ最少失点「28」を記録しており、この試合も1点が勝敗を分ける展開となりそうだ。

C大阪と大宮の一戦も、週末に控えるリーグ戦に向けた重要な戦いとなる。C大阪は、JリーグYBCルヴァンカップでクラブ初の決勝進出を果たし、その後のリーグ戦でも連勝を収めるなど、上り調子。天皇杯は2回戦から出場し、ベスト16までの3試合で主力を温存しつつ、勝ち上がってきた。2003年以来の決勝進出へ、策士・尹晶煥監督がいかなる采配を見せるか、注目が集まる。一方の大宮はリーグ戦では降格圏に沈みながらも天皇杯ではベスト8に進出。J1残留へ向けてここで勢いをつけておきたい。

さらに、川崎Fと柏もリーグ前哨戦となる。川崎Fはリーグ戦で11試合負けなしで首位・鹿島に肉薄。ルヴァンカップでも決勝に進出し、天皇杯を含めた3冠獲得を視野に入れている。対する柏は直近のリーグ戦で3試合勝利なしと苦しい状況が続く。とはいえ、ACL出場権となる3位までの勝ち点差はわずか1と、悲壮ムードになるのはまだ早い。まずは天皇杯で4強入りを果たし、残り4試合となったリーグ戦に弾みをつけたい。

前回王者の鹿島は神戸と激突。ACLとルヴァンカップで早々と敗退が決定し、リーグ戦では独走態勢を築くかに見えたが、直近3試合で2敗を喫し、背後に川崎Fの姿が見えてきた鹿島。リーグと天皇杯の連覇へ、ここで勢いを取り戻したいところ。

一方の神戸は21日のリーグ戦で鳥栖に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。しかし、流れの中からルーカス ポドルスキが今季5ゴール目を決めるなど、明るい材料もある。さらに、そのポドルスキと今夏に加入したハーフナー マイクは、再登録が行われるこの準々決勝から出場が可能となる。経験豊富なこの2人のストライカーが、王者相手に牙をむく。

この準々決勝で勝利したチームは、12月23日に行われる準決勝へ駒を進める。決勝は2018年元日に埼玉スタジアム2002で行われる。

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