■RBライプツィヒが初の秋の王者に
getty Images8連覇を目指すバイエルンと覇権奪還の目標を公言していたドルトムントが首位争いの主役にならず、ボルシア・メンヒェングラッドバッハが長らくトップの座に君臨。最終的にはRBライプツィヒがクラブ史上初となるヘルプストマイスター(秋の王者)に輝いた。波乱含みとなったそのブンデスリーガ前半戦のキーワードを挙げるなら「組織」と「戦術」だろう。
圧倒的な戦力を有するバイエルン、ドルトムントはどちらも物足りなかった。ボールを支配する時間は長かったが、最後の30メートルで守りを固めてくる相手の攻略に苦戦。カウンターを浴びては困難に直面するシーンが散見された。バイエルンは第10節終了後に監督交代に踏み切り、ドルトムントもリュシアン・ファーヴル監督の更迭論が浮上。どちらも主軸にケガ人が相次ぐアクシデントに見舞われたとはいえ、とにかく安定感がなく、一度もビッグウェーブに乗れなかった。行き当たりばったりで戦っていた印象が否めない。
その2チームにタレント力で見劣りするライプツィヒとボルシアMGは、それぞれナーゲルスマン、ローゼという新監督を迎えたばかりにもかかわらず、戦術的に完成度の高いサッカーで躍進。どちらもハイプレス、トランジション、ショートカウンターが肝のストーミングをハイレベルに実践する一方で、最後尾から丁寧につなぐポゼッションも悪くなかった。エネルギッシュで躍動感に溢れるサッカーを展開する中で、ライプツィヒはヴェルナーが18ゴールと極上の輝きを放ち、ボルシアMGはテュラム、プレア、エムボロの新アタッキングトリオが猛威を振るった。ただ、どちらも最大の功労者を挙げるなら、選手のローテーションや交代策も冴えていたナーゲルスマンとローゼだろう。
5位シャルケもやはり組織力の向上と戦術の確立が復調の要因になった。クロップの影響を受けるワグナー新監督が即座にプレッシングスタイルを植え付け、個々の役割を明確にしていった結果、とりわけ守備時における選手の距離感が格段に改善。DFリーダーのサネが負傷離脱しても、大崩れの心配がないソリッドなチームに変貌した。昨シーズンに燻ぶっていた天才MFアリや技巧派MFゼルダルの復活も新監督の功績として挙げられる。
■メッシやロナウド並みの輝きを放った点取り屋
Getty Imagesどのエリアでどのようにプレーするか。それを事細かに助言してくれるナーゲルスマンの指導を受け、ひと皮むけたライプツィヒのFWヴェルナーと悩みに悩んだが、バイエルンのレヴァンドフスキを前半戦のMVPに選出。開幕から11戦連続弾のリーグ新記録を樹立し、ここまで計19ゴールで得点ランクのトップに立つ。チームの調子にまったく左右されずに、多彩なフィニッシュパターンでゴールを量産。前線でタメを作るボールキープやシュート移行前のトラップなども素晴らしかった。5戦10発と大爆発したチャンピオンズリーグでの活躍を含め、この点取り屋が放った輝きはそれこそメッシやC・ロナウド並みだった。
■スモールクラブがライプツィヒ撃破などの驚きを

昨シーズンの低迷から復活した5位シャルケとともに、良い驚きを提供したのは8位フライブルク。残留できれば御の字のスモールクラブだが、在任9年目を迎えたシュトライヒ監督の哲学が浸透し、攻守に組織だったプレーで上位陣を苦しめた。伝統であるショートパス主体のボール回しに拘泥せずに、ビルドアップに長ける3バックを起点に、突破力のあるウイングバックからサイドを切り崩す攻撃も機能。ドイツ代表デビューを飾ったリベロ兼ボランチのコッホが中心となる守備陣の粘り強さも特筆に値した。ドルトムントと引き分け、ライプツィヒを撃破したのは決してフロックではない。
ドルトムントとボルシアMGを破った昇格クラブ、ウニオン・ベルリンもリーグに爽やかな新風を吹き込んだ。チーム一丸で泥臭く守り、ボール奪取後はシンプルな速攻やサイドアタックを繰り出し、ここまで8得点と気を吐く主砲アンデションの一発を引き出している。全6勝のうち5勝をホームで記録したように、ドイツ屈指の熱狂度を誇るファンの後押しも大きな力になった。11位でのシーズン折り返しは望外の結果と言える。
■バイエルンは監督交代後も手放しで称賛できない
Getty Images期待を裏切ったチームは少なくない。その筆頭が「並」の強豪に成り下がった印象のバイエルンとドルトムント。それぞれ3位、4位という現状に満足できるはずがない。低迷の責任は、どちらも絢爛豪華な戦力を持て余した指揮官あるだろう。コバチの跡を継ぎ、チームに勢いをもたらした手腕を評価されるバイエルンのフリック暫定監督にしても、手放しで称賛するのははばかられる。レヴァークーゼンとボルシアMGに力負けしただけでなく、フライブルクやヴォルフスブルクにも大苦戦したからだ。その2試合で決勝点を挙げ、チームとフリックを救った18歳の新星ヨシュア・ザークジーを称えたい。
11節から5試合連続でアタッカー陣がノーゴールに終わるなど、強力トリデンテ(レビッチ、アレ、ヨヴィッチ)退団の影響が否めなかった13位フランクフルトに加え、チャンスメイクもフィニッシュも光ったラシツァの奮闘も虚しく、ディフェンスラインの脆さが低迷の要因となった17位ブレーメンの失望も大きい。2部水準の戦力にもかかわらず、攻守にアクティブなサッカーを貫いた最下位パーダーボルンの方がむしろ印象は良いだろう。
▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
【関連記事】
● DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
● DAZN(ダゾーン)をテレビで見る方法7つを厳選!超簡単な視聴方法を紹介
● DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃ 料金体系→こちらへ ※
● 【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
● 【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
● Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です

