フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠の今後の去就に注目が集まっている。クラブのブルーノ・ヒューブナーSD(スポーツディレクター)は改めて同選手の高い評価を口にし、現役引退後にもクラブに残す考えを述べた。
長谷部は今季終了後にフランクフルトとの現行契約が満了。以前、クラブ側から1年の延長オファーを提示され、新契約の締結は「本人の希望次第」とも伝えられていたが、地元メディア『op-online.de』では一転してクラブの監査役会が人件費の削減を考慮しているのか、同選手との新契約の締結に賛同しておらず、ここに来て退団の可能性が指摘されている。
そして、20日にクラブの公式ウェブサイトに掲載されたコメントで、ヒューブナーSDが長谷部についても言及。「彼の姿勢を見れば分かるが、マコトは並外れたプレーヤー。限界に達したと感じたら、辞めるだろう」と語ると「彼はとても尊敬されている特別な存在であるため、現役キャリアを終えたあと、我々は必ず彼をフランクフルトに残したいと思っている」と、契約延長については具体的に明かさなかったものの、将来的にはなんらかのポストを用意する考えを明かしている。
再開初戦のボルシア・メンヒェングラットバッハ戦は1-3で敗れ、残留争いに巻き込まれる可能性もあるフランクフルトだが、周囲からはウィンターブレイク以来採用されていない3バックフォーメーションの復元を求める声も上がっている。『キッカー』が伝えたところ、同SDはこれに関しては「あんなに簡単にゴールを奪われたのだから、問題はシステムではなく集中力や姿勢にある」と強調。続けて「それでも3バックは常に選択肢に入っている。これまで良い経験につながったし、その中でやるにあたってマコト・ハセベといった最適な選手もいるのだからね」とも語った。
一方ヒューブナーSDは、クラブと2021年までの契約を結んでいる日本代表MF鎌田大地についてもコメント。「我々は彼と今後も一緒に仕事をしたいと思っている。特に国際的な舞台(ヨーロッパリーグ)で我々の助けになれることを示してくれた。ダイチは大事な、創造性を持つ、ゴールを脅かすプレーヤーで、違いをつくり出せる。我々は彼との契約延長を望んでいる」と同選手を来夏以降の残留を努める方針を明かした。
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