ベルギー代表アタッカー、アドナン・ヤヌザイは、依然としてマンチェスター・ユナイテッド時代の指揮官ルイ・ファン・ハール氏に恨みを持っているようだ。
デヴィッド・モイーズ監督の下、10代でマンチェスター・ユナイテッドでトップチームデビューを果たし、クラブの将来を担う選手になるかと考えられていたヤヌザイ。しかし、同指揮官が退任して、ファン・ハール氏が就任すると状況は一変。出場機会は激減し、シーズン途中にボルシア・ドルトムントへとローンで放出された。
そして、昨シーズンはサンダーランドに期限付きで移籍したヤヌザイは2017年7月、イングランドを離れてレアル・ソシエダへと渡る。するとこの決断が功を奏し、再びフットボールを楽しめていると『サンデー・ピープル』に話している。
「(ファン・ハールの下では)本当に全くチャンスがなかったんだ。ポジション争いすらできなかったし、僕はまだ若手選手に過ぎなかったのに彼は何も発信してくれなかった。若手の選手に対して、監督は自信を与え、成長を促さなければだめだと思う。ファン・ハールの下ではそのようなことが何もなかったから、僕にとってとても難しい時期だった」
「その前の監督だったモイーズは初日から僕を信頼してくれていた。彼は若手選手の扱い方を理解していたが、ファン・ハールが来てからはすべてが変わり、僕の成長は妨げられてしまった」
「フットボーラーにとって一番大切なものは、自身を植え付けてくれる監督の存在だ。それがあれば、選手はピッチ上で監督、チーム、そしてファンのために全力を出し切れる。ピッチに立ってしまえば、試合のことに集中して、ベストを心がけようとするから外野の声は全く聞こえなくなる。でも、あの時はそのように僕の能力を証明しようとしてもできなかった。精神的にとてもタフだった」
「今、スペインで僕の状況は良くなった。すべてのことが上手くいっているし、フットボールを楽しんでいる。ラ・リーガは僕のために作られたリーグのようだ。ここは本当に僕にピッタリのリーグだ」
今シーズンからスペインに活躍の場を求めたヤヌザイは、全公式戦で14試合に出場し、2ゴールを記録している。




