ピオリにインテルの看板は重すぎるのか?ラツィオ時代から導く疑問符の理由

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Stefano Pioli Inter coach
Getty Images
インテルのサポーターたちは、ステファノ・ピオリ監督の器に疑問を持ち始めている。なぜなら、決定的な試合でいつも何かが足りないからだ。

結局のところ、ステファノ・ピオリにとってインテルというクラブは大きすぎたのだ。確かにシーズン途中から指揮を執るという難しいタスクにもしっかりと向き合い、期待していたよりも良い結果を残すことさえあった。しかしここ数週間、ミラノの人々は皆がこのような質問を投げかけている。

「彼は、ビッグクラブに値する監督なのか?」

今日、その質問に答えるのは不可能だろう。なぜなら先にも述べた様に、ピオリにとってビッグクラブで監督をする経験は初めてだからである(もしラツィオをビッグクラブに入れるとしたら、2度目の経験とも言えるが)。ラツィオ時代での最高のシーズンを現在と平行線に並べつつ、決定的な試合について比べてみたいと思う。

2014-15シーズン、ピオリはラツィオに本当のミラクルをもたらした。セリエAで3位に導き、チャンピオンズリーグの出場権を懸けたプレーオフにも参加したのだ。戦力や資金力を考えれば、彼を批判することは到底できない。しかし、セリエAで最も由緒正しく、歴史のある5チームとの対戦試合を細かく見ていくと、何か目立った物が見えてくるかはずだ。

ユヴェントス、インテル、ミラン、ナポリ、そして、ローマとのホーム&アウェー10試合の内で、ピオリは2勝2分け6敗という成績を残した。2度の勝利はミラン戦、そしてナポリ戦で喫したものだ。ローマ相手に戦った首都ダービーでは1試合目をドローで終え、2戦目は2位に着くために必要だった勝利を手に入れることができずに終わっている。

さらにピオリにはもう一つケチを付けることができる。3位でシーズンを終えながら、チャンピオンズリーグへの出場を逃したのだ。ラツィオと同レベルとも言えるクラブチーム、ドイツのレヴァークーゼンに対してプレーオフで2度の敗北を喫してしまった。

さて、ここで今現在のインテルでの歩みに注目してみよう。例え、ピオリがネッラズーリのベンチに座り初めてから1年しか経っておらず、扱うデータが部分的であっても、ラツィオで見せたような“弱み”はしっかりと顔を覗かせている。

これまでに重要な試合は5つあった。2度のミラノ・ダービーはどちらも2-2の引分けで、ナポリ、ユヴェントス、ローマとの試合はすべて敗北に終わった。そしてフォーメーションやターンオーバーの選択に疑問が残ったラツィオ戦でも敗れ、コッパ・イタリアから敗退を余儀なくされている。

もちろん、こうした数字がピオリを評価するすべてとはならない。シーズン最初に誤った方向へ進んでいたチームを持ち直させたのは紛れもなく彼の功績だ。エースで主将のFWマウロ・イカルディも、彼を支持している。しかし、すでに“ボール”は、蘇寧電器グループに渡った。勝負弱い指揮官が来シーズンも以降もインテルのベンチに座るかどうかは、誰も約束できない。

文=グイド・マリーノ/Guido Marino

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