日本代表DF吉田麻也が、ブラジル代表戦で初めて経験したビデオ判定のシーンを振り返った。
前半立ち上がり、日本はブラジルにCKを与えると、PA内で吉田がフェルナンジーニョを倒してしまう。プレーは続行されたが、その後、主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって吉田のプレーをファウルと判定。ブラジルにPKが与えられ、ネイマールに先制点を許す結果となった。
吉田はファウルとなったシーンを振り返り「フェルナンジーニョにブロックされて、それをはがそうとしたらちょっと必要以上に振りほどいてしまった。立ち上がりのインテンシティーを僕の不必要な行為で台無しにした。ホントにアホなこと、もったいないことをしてしまった」と反省。
PKの判定については「過剰な振りほどいて、相手を倒したとみられる可能性もある。ビデオ判定だからね、そこで言い訳はできない」と、PA内で不要なファウルを犯してしまったことを悔やんだ。
それでも「僕自身はビデオ判定が初めてだったんで、すごく教訓になりました。こういう接触でファウル、PK取られるんだなっていうのは、把握できました」と今後の参考になったと語る。
日本代表はこのブラジル戦でVARを初体験。ロシアW杯でも導入が検討されており、今回の経験は必ずや今後に活きてくるはずだ。
「本番いきなりこれだったら僕もよくないだろうし、これを1回体験できたのは僕にとっての今日の収穫。トライできてよかったなとポジティブに捉えることもできるし、さっき言ったように愚かなことをしてしまったっていうふうにも判断できる。ただ、次につなげていけれればいいかなと思います」と前を向く吉田。
次戦はブラジルにも引けを取らない強豪ベルギーとの一戦が控えている。「この試合を経て、ベルギー戦はもっといいサッカーしたい」と早くも次戦へ気持ちを切り替えていた。
