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ビジャ、日本での現役引退に「誇り」と「大きな喜び」。稀代のストライカーがJ1最終戦へ

 世界最高のストライカーが日本の地でプロキャリアを終えるときが来た。ヴィッセル神戸は7日の明治安田生命J1リーグ最終節でジュビロ磐田と対戦する。今シーズン限りでの現役引退を表明しているFWダビド・ビジャにとっては、最後のリーグ戦となる。6日配信のDAZN(ダゾーン)『Jリーグプレビューショー』では、そんな稀代の“ゴレアドール”が、独占インタビューで華々しい19年のキャリアを振り返っている。

■「今の私があるのは、両親のおかげ」

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 いよいよこの男がピッチを去る。11月13日、ダビド・ビジャというひとりのサッカー人が、今季限りでユニフォームを脱ぐことを発表した。スペインを去って以降も、アメリカで得点を量産し、今季から在籍する神戸でもすでに12ゴール。衰え知らずのゴールゲッターの引退は、全世界に驚きをもって伝えられた。

 「正直いつもと同じですね。何も変わっていません。いつもと同じように練習するし、毎日の練習に向き合って日々を過ごしています」

 当のビジャは、この発表後もなんら変わりないという。

 「誇りに思います。それと同時に大きな喜びを感じますね。本当に重要なことも達成できたと思うし、自分がやって来たすべてに誇りを持っていますし、楽しむことができました」

 そんなビジャは今週末、Jリーグでのラストマッチを迎える。クラブは天皇杯準決勝に勝ち進んでおり、7日のリーグ戦以降もビジャはプレーを続けるが、J1の舞台で彼を見られるのは磐田戦が最後となる。

 プロ生活19年。スポルティング・ヒホンでプロとしてのキャリアをスタートさせたビジャは、サラゴサでコパ・デル・レイ制覇に貢献するなどブレイクを果たし、2005年にバレンシアに入団。それから、2010年から2013年までを過ごしたバルセロナでは、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で主要タイトル3冠も達成した。

 その後はアトレティコ・マドリー、ニューヨーク・シティ、メルボルン・シティでのプレーを経て今年から日本を新たなチャレンジの場に選んだ。

 「大きな夢を見る子供でしたね。サッカー選手になりたかったですし、子供のころに見たサッカー選手と同じ場所に立ちたかった。チャンピオンズリーグ、ビッグクラブでのプレー、スペイン代表としてプレーしたかった」

 「私は20歳まで両親と一緒に住んでいました。両親からなにもかも学びましたし、自分という存在を作り上げたのは両親です。本当に感謝しています。サッカーの面でもサポートしてくれました。父は毎日練習に連れていってくれましたし、家ではいつも母が待っていてくれました。今の私があるのは、両親のおかげです」

 そんなビジャがプロキャリアを積み上げていくうえで憧れていた選手がいる。

 「私の憧れは、ルイス・エンリケ選手でした。彼のようになりたいと思っていました。彼の力強さや、彼のプレー、デビューしたクラブが私と同じスポルティング・ヒホンだったのも大きいです。憧れ以上の存在でした」

■「この国へ来たことに大きな喜びを感じる」

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 チームを勝利に導き、数多のタイトルを獲得してきたビジャ。なかでも彼が最も重要だと語るのが、2010年のワールドカップ優勝だ。

 「あのワールドカップでの優勝は、スペインにとって重要な出来事でした。子供のころ優勝していたのは、いつもブラジルやイタリアやドイツ。あのチームにいられたことは素晴らしいこと、歴史をつくることが出来たのですから」

 「人生や生き方についてもサッカーから多くを学びました。一つのライフスタイルですね、私の人生には常にサッカーがありました。例えば私はサッカーをしていたから、英語を学びました。記者会見などに対応するためです。サッカーのおかげで世界を旅することも出来ましたし、素晴らしい出会いもありました。自分自身も成長することが出来ました」

 後世にも語り継がれるであろう輝かしいキャリアを築いてきたビジャだが、彼が最も大切にしてきたことは、まさにストライカーらしいものであった。

 「私にとってはゴールがすべてです。ゴールを決めることがサッカーのすべてではありませんが、フォワードの場合はやはりそうなってしまいますよね。だからゴールを決めることが出来たとき、務めを果たしたと思えるのです。試合に勝つためにも大切なことだし、特に私はゴールのおかげで成功できたと思いますね。ゴールこそ私のサッカーの神髄です」

 キャリアの晩年期に差し掛かりながらも、異国での挑戦を決意。その結果、神戸で引退をすることになったが、「この国へ来たことに大きな喜びを感じる」とビジャ。「ポジティブなことや人生に役立つ経験が多かったです。最高の形で終えたいです」と口にした。

 ここまでJリーグで決めた12ゴールのなかでも「とにかくチームに勝利をもたらしたゴール」がお気に入りだという。そのなかでも「美しさという意味では、名古屋戦での最初のゴールかな」と、5-3で勝利した6月30日の第17節・名古屋グランパスの1点目を取り上げた。

 7日に控えるリーグ戦ラストマッチ。ホームのノエビアスタジアム神戸では試合後に引退セレモニーが行われる。ビジャへ最高の花道を作りたい……。チームメイトの心はひとつだ。

 古橋亨梧が「しっかりダビが点を決めて、そのダビの決勝点で勝てればもっと幸せ」と語れば、セルジ・サンペールは「彼がゴールすれば最高です。彼と彼の家族と一緒に祝いたい」。

 ビジャは「私の家族も来てくれます。とにかく味わいたいですね。サポーターと一緒に楽しみたいです。私だけではなく、みんなにとって特別な試合になれば素晴らしい一日になると思います。全員で一緒に勝利を勝ち取りたい」とラストマッチへ並々ならぬ思いを口にした。

 優勝、残留争いで熾烈を極めるJ1だが、世界最高のストライカーの最後の勇姿にも注目が集まる。

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