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“ビッグサマー”のアトレティコ、最悪の夏を過ごす。アラベスとドローで開幕3試合勝利なし…勝ち点7を失う

30日のラ・リーガ第3節、アトレティコ・マドリーは敵地メンディソロサでのアラベス戦を1-1のドローで終えた。

第1節エスパニョール戦を0-1敗戦、第2節エルチェ戦を1-1ドローで終え、すでに勝ち点5を落としているアトレティコ。今夏1億8000万ユーロ以上を投じて7選手を獲得したことで、チームをまとめ上げるのに苦労しているようだが、開幕2連勝のバルセロナ、レアル・マドリー、ビジャレアル、アトレティック・クルブにすでに差をつけられている状況で、プレー内容は少しずつ改善するとしても結果だけはほしいところだ。

前節に続きバエナを負傷で欠くシメオネ監督は、再びフリアン・アルバレスとスルロットの2トップを採用し、その一方で左サイドバックにはルジェーリではなくハンツコを起用している。全スタメンはGKオブラク、DFジョレンテ、ル・ノルマン、ラングレ、ハンツコ、MFジュリアーノ、カルドーソ、バリオス、アルマダ、FWスルロット、フリアン。

アトレティコはこれまでの2試合同様に先制点を獲得。キックオフから7分後、ペナルティーエリア内の混戦でボールを拾ったジュリアーノが、右足のシュートでネットを揺らした。2シーズン前にレンタルでアラベスに在籍したシメオネ三男は、サポーターに対してゴールを謝罪している。

先制したアトレティコだったが、対戦相手に同点ゴールを決められるのも過去2試合と変わらなかった。12分、スルロットが自陣ペナルティーエリア内でテナグリアを倒して、PK判定に。キッカーのカルロス・ビセンテがシュートを決め切り、スコアは1-1となった。その後、アトレティコは攻撃を形づくれず、決定機を生み出せないまま前半終了を迎えている。

後半もアトレティコが攻めあぐねる状況は変わらない。シメオネ監督は73分に交代カードを切り、アルマダ、ハンツコ、カルドーソを下げてグリーズマン、ギャラガー、ルジェーリを投入。その直後の75分には、グリーズマンのクロスからスルロットが枠を捉えるヘディングシュートを放ったが、これはGKシベラにセーブされた。また、その決定機から得たCKではシベラがパンチングをミスして、ファーへと流れたボールにグリーズマンが左足で合わせたものの、こちらは右ポストに直撃している。

シメオネ監督は88分、ジュリアーノ、フリアンも下げてコケ、ラスパドーリをピッチに立たせる。だが、アラベスの懸命な守備を前に最後まで勝ち越しゴールを奪うことはかなわず、インターナショナルウィーク前最後の試合でも勝利を手にできなかった。

アトレティコは開幕3試合を2分け1敗で終え、すでに勝ち点を失った。“ビッグサマー”と呼ばれる大型補強によって大きな期待感を生み出したものの、実際にシーズンが始まってみると、最悪の夏となってしまった。インターナショナルウィーク後の9月中盤から、調子を上げることはできるだろうか。

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