イギリス『スカイスポーツ』は、パルマの日本代表GK鈴木彩艶の特集を組んだ。
浦和レッズ時代からマンチェスター・ユナイテッドからの関心が報じられてきた鈴木。2023年夏にシント=トロイデンで海外でのキャリアをスタートすると、そこからわずか1年でセリエAに昇格した古豪パルマにステップアップ。そして、昨シーズンは公式戦37試合に出場してチームの残留に貢献し、評価を高めていた。
この活躍を受け、今夏の移籍市場では鈴木に対してビッグクラブからの関心が届く。マンチェスター・Uやチェルシー、バイエルン・ミュンヘン、ナポリの興味が伝えられ、先日からはウェストハム・ユナイテッドが獲得に乗り出したとも報じられていた。
大きな注目の集まる鈴木について、『スカイスポーツ』は同選手に関しての特集を組み、その中で「ザイオン・スズキのプレミアリーグ移籍は避けられない。時間の問題だ。その期待は正当なものだ。22歳の日本代表選手は新世代のゴールキーパーとして見なされている」と伝え、同選手を指導してきたコーチ陣の発言を紹介した。
オランダ代表やマンチェスター・U、バイエルン、バルセロナなどのGKコーチを務めて日本サッカー協会のGKプロジェクトアドバイザーをも務めたフランス・ホーク氏は、浦和レッズ時代に西川周作の控えに甘んじていた鈴木について「彼を合宿で見て、“この男はできる限り早急にヨーロッパに行くべきだ。どのリーグでも問題はない。彼はプレーすべきだ”と言った」とそのポテンシャルをすでに見抜いていたことを振り返った。
その後、シント=トロイデンに渡った鈴木を指導したデニス・ルーデル氏は「彼は本当に静かな男で、本当に落ち着いた性格だ。これがピッチ外での彼だ。それでも、ピッチ上ではとても大きなフィジカルの強さがあるから彼は本当に積極的で、とてもパワフルでとてもダイナミックだ」と話し、そのフィジカルの強さがポテンシャルのつながったと続けた。
「彼の身体は筋肉でできているようだ。それに、私は人生の中であれだけジャンプのできるゴールキーパーを見たことはなかった。彼のフィジカルテストは飛び抜けていた。移籍直後のセッションで私は彼に対して“どれだけボールを投げられるか見せてくれ”と言った。よそ見していたら、ボールはハーフウェイラインを20メートルも超えていた」
「私は彼に“蹴るのではなく、投げろと言ったはずだ”と言ったが、彼は笑顔で“ボールを投げた”と返答した。私はボールをあれだけ遠くに飛ばせるだけのパワーがある人間がいるとは信じられなかったから、彼にもう一度やってみるように伝えたほどだ」
パルマに移籍してからも驚くほどの反射神経によるビッグセーブを見せてきた鈴木がシント=トロイデン時代のクルブ・ブルッヘ戦で見せたビッグセーブについてもルーデル氏は振り返った。
「彼はダイナミックで、とても素早く倒れることができる。彼には信じられないほどの反射神経がある。私にとって、これこそ彼の一番の強みだ。それに彼の腕はとても強靭だ。ゴールキーパーが素早く倒れてボールを指に当てても、ゴールに吸い込まれることがある。しかし、彼にこのようなことが起きたことはない。彼の手には信じられないほどのパワーがある」
また、鈴木はクロスの対応を得意としており、昨シーズンに55回クロスをキャッチした。これは、今夏にエスパニョールからバルセロナに加入したジョアン・ガルシアに続く欧州5大リーグのGKの中で2番目のスタッツになる模様。しかし、失点やシュートにつながるミスもあったりと、22歳の同選手にはまだまだ成長の余地がある。
「しかし、これも彼の強みであり、彼がプレミアリーグで活躍できると私が確信している理由だ。彼は日本からベルギーに行き、そしてベルギーからイタリアに行った。大きな変化だが、彼はすぐに適応した。これこそ本当に優れた選手を際立たせるものだ」と話したルーデル氏は、鈴木が世界トップクラスの選手になれるかと問われ、「100%」と主張した。


