ニースに所属するFWマリオ・バロテッリに、イタリア代表から事前の招集レターが送られた。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が8日、報じている。
イタリア代表は昨年11月、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、60年ぶりに本大会出場を逃した。先月、U-21イタリア代表監督のディ・ビアージョ氏が暫定的に代表指揮官に就任。今月に行われる国際親善試合アルゼンチン戦(23日)およびイングランド戦(27日)では、近年、代表から遠ざかっているバロテッリの招集が濃厚と見られている。
バロテッリは昨シーズン、所属先のニースで活躍。ケガで離脱を余儀なくされながらも、公式戦28試合に出場、17ゴールをマークして注目を集めた。今シーズンもこれまで公式戦30試合で22ゴールを挙げるなど好調を維持しており、無視できない存在となっている。
前体制のジャンピエロ・ヴェントゥーラ指揮下では、国外の選手が対象となる事前の招集レターが届きながらも、実際の招集には結びつかなかったが、ディ・ビアージョは「誰も締め出すつもりはないし、彼を除外していない」と、バロテッリの招集に前向きな姿勢を見せている。もしバロテッリが正式に招集されれば、ブラジルW杯以来の約4年ぶりの代表復帰となる。
なお今回は、前体制において規律違反により追放処分となっていた山東魯能FWグラツィアーノ・ペッレにも事前の招集レターが送られている。ヴェントゥーラの下、冷遇されたアタッカー2人の動向は注目されるところだ。


