バルセロナは5日にラ・リーガ第24節、本拠地Spotifyカンプ・ノウでのバレンシア戦に臨み、1-0の勝利を飾った。
ミッドウィークのコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグ、敵地サンティアゴ・ベルナベウでのクラシコに1-0で勝利しながらも、後方に引いて守ることを強いられ、ポゼッション率38%で試合を終えたためにアイデンティティーの崩壊だと喧騒の包まれるバルセロナ。デンベレ、ペドリ、レヴァンドフスキが相変わらず負傷離脱中で、さらにガビが出場停止の中で結果も内容も手にしなくてはいけないチャビ監督(自身もこの試合はベンチ入り禁止)は、GKテア・シュテーゲン、DFクンデ、アラウホ、クリステンセン、バルデ、MFセルジ・ロベルト、ブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、FWハフィーニャ、フェラン・トーレス、アンス・ファティをスタメンで起用している。
前半、バルセロナはボールこそ保持しながら、しかし内容自体は良くない。4-5-1のバレンシアを相手にアタッキングサードで攻め手を欠き続ける。が、それでも個のクオリティーが光り、16分には先制点を獲得。ブスケツがペナルティーエリア内に送った精度の高い浮き球から、ハフィーニャがヘディングシュートでネットを揺らしている。
先制したバルセロナだが、その後も攻めあぐねる状況は変わらず。逆にサムエル・リノ、ヘスス・バスケスのサイドからバレンシアの攻撃を許して、同点に追いつかれるチャンスもつくられた。それでも1-0で試合を折り返したバルセロナは53分、クンデのシュートがギジャモンのハンドを誘発してPKを獲得するも、キッカーのF・トーレスが放ったシュートは枠外へ……。また56分にはアンス・ファティのシュートがポストに当たり、リードを広げることができない。
59分には、ウーゴ・ドゥロのDFライン突破を許しそうになったアラウホが、体をつかんで止めたために一発レッドで退場に。ハーフタイムにF・デ・ヨングをケシエに代えていたチャビ監督は61分に2枚目の交代カードを切り、アンス・ファティとの交代でマルコス・アロンソを入れてセンターバックを補充。その後は1人多いバレンシアの攻勢にさらされることになった。
クラシコに続いて自陣に引いて守ることを強いられるバルセロナは、ときにチャンスを許しながらも失点までは許さず。チャビ監督は81分にS・ロベルトを下げてエリック・ガルシアを投入して、DFの数を増やす。同点を恐れて緊張感が走るカンプ・ノウ……。しかしバルセロナは、アラウホ抜きではあったが変わらぬ堅守ぶりを発揮して、最後までバレンシアのゴールを許すことなく試合終了のホイッスルを迎えている。
ラ・リーガで2試合ぶりに勝利を取り戻した首位バルセロナは勝ち点を62として、同日にベティス戦に臨む2位レアル・マドリーとの勝ち点差を暫定で10に広げている。