■リーガ第10節 ビルバオ 0-2 バルセロナ
バルセロナ:メッシ(37分)、パウリーニョ(90分)
28日にリーガエスパニョーラ第10節が行われ、バルセロナは敵地サン・マメスでアスレティック・ビルバオと対戦した。
カタルーニャ州の独立問題により、混沌とした日々を過ごすバルセロナ。だが独立への理解を示す者の多いビルバオでは政治的な意味合いでの敵意に満ちた雰囲気はなく、バルセロナの選手たちへのブーイングもなかった。
バルセロナは5分、最初のチャンスを迎える。ロングボールをビルバオDFが跳ね返したところにメッシが現れ、ミドルシュートを放つ。ここはGKケパが抑えた。
対するビルバオは15分過ぎから怒涛の攻撃を見せる。17分、イニャキのクロスに、アドゥリスがヘディングを叩く。19分には、コルドバのスルーパスにアドゥリスが抜け出してGKテア・シュテーゲンと1対1に。だがアドゥリスのシュートは、蜘蛛のように手を伸ばしたバルセロナ守護神の左手にかすめ取られた。
守護神の奮闘に応えたいバルセロナは37分、ついに均衡を破る。緊迫した展開を崩したのは、やはりメッシだ。
中央でボールを持ったメッシは、ドリブルでつっかけてから左サイドのアルバにパスを送る。ゴールライン際からのマイナスの折り返しに、後ろから走り込んだメッシが左足を振り抜き、GKケパを破った。
メッシはリーガ第7節ラス・パルマス戦以来のゴールで、リーガでの得点数を「12」に積み上げて得点ランクの首位を独走。なお、メッシはビルバオ戦32試合で23得点を記録している。
前半はバルセロナが1点をリードしたまま終える。しかし、後半に入って最初の決定機を演出したのはビルバオだ。53分、イトゥラスぺのCKからR・ガルシアがヘディング。これがバーを叩く。
なおも攻めるビルバオは85分、ベニャトのCKに今度はアドゥリスがヘディングを合わせる。この試合再三好守を見せたGKテア・シュテーゲンが、ポストぎりぎりのところに飛んだシュートを弾き出す。
バルセロナはアディショナルタイムに追加点を挙げた。前掛かりになったビルバオに対してカウンターを仕掛け、メッシのパスを受けたスアレスが左45度からシュートを放つ。GKケパが弾いたところにパウリーニョが詰めて、ネットを揺らした。
バルセロナは引き分け1試合(アトレティコ・マドリー戦)を除き、10試合で9勝目を挙げて首位をキープ。一方のビルバオは暫定で11位に位置している。




