スペインで、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)導入をめぐる議論が巻き起こっている。
事の発端は、26日に行われたリーガエスパニョーラ第13節バレンシア対バルセロナ(1-1)の一戦にある。この試合の前半29分、スコアレスで迎えた状況でFWリオネル・メッシが放ったシュートはゴールラインを割ったかに見えた。だがイグレシアス・ビジャヌエバ主審は笛を鳴らさず、得点は認められなかった。
試合翌日、『スポルト』『ムンド・デポルティボ』などカタルーニャ系メディアはミスジャッジを痛烈に批判した。バルセロナは勝ち点3を失った。そういう論調だ。
一方で、スペインサッカー連盟は、現時点でのVARあるいはホークアイ導入を考慮していない。ラ・リーガのクラブから導入を正式に要求されたわけではない、というのがその理由だとされる。
また、“誤審”を疑われるビジャヌエバ主審だが、審判技術委員会は同主審への処分を検討していない様子。審判技術委員会のサンチェス・アルミニオ会長はビジャヌエバ主審から試合を裁く権利を取り上げることはないと明言している。




