バルセロナは、今夏ブラジル代表FWネイマールを復帰させるために、あらゆる手段を尽くすのかもしれない。『ESPN』が伝えている。
2017年にバルセロナを退団し、パリ・サンジェルマン(PSG)へ加入したネイマール。しかし、移籍直後から復帰の噂は絶えず報じられており、実際に昨夏には本人がトランスファー・リクエストをPSGへ提出したことが明らかとなっている。2019年の復帰は実現しなかったものの、本人は「PSGに集中している」と発言。今季はここまで公式戦22試合で18ゴール10アシストを記録するなど、中心選手としてクラブをけん引する存在だ。
だが、再びバルセロナ復帰説が浮上している。『ESPN』によると、バルセロナは今夏もネイマール復帰のために「可能な限りの手段を取る」という。そして、FIFAの移籍規則第17条をうまく活用すると報じた。
移籍規則第17条は、EU(ヨーロッパ連合)が他の労働者と比べてフットボーラーは労働の自由が保障されていないとしてFIFAに求め、2001年に作成されたもの。「クラブもしくは選手は、一定の保護期間が終了すれば(28歳未満は3年間、28歳以上は2年間)、一方的に契約を解消できる」という規定だ。
2006年にはこの規則を利用し、元スコットランド代表アンディ・ウェブスターがハーツからウィガンへと移籍。当時ウェブスターの契約は1年残っていたが(4年契約中)、スポーツ仲介裁判所を通じて、ウィガンは残り1年分の年俸を支払い獲得を実現させている。
『ESPN』は、バルセロナがウェブスターの移籍を「前例」として捉え、「リオネル・メッシの後継者」として今夏の復帰に動くと伝えている。ネイマールは、今夏にPSGとの契約が4年目に突入。ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長らは、すでに可能なオプションすべての調査に動いており、この機会に復帰を実現させる構えだという。
現在の移籍市場の秩序を根底から覆すような可能性があるため、半ば“タブー視”されていたFIFAの移籍規則第17条の行使。2001年の施行後も、これを利用したケースはわずかしか報告されていない。しかし、バルセロナは復帰実現のためになりふり構わない姿勢なのかもしれない。今夏にもブラジル代表FWの去就には注目が集まりそうだ。
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