バルセロナは23日、同日に行われるリーガエスパニョーラ第33節レアル・マドリー戦の遠征メンバーに、FWネイマールを含めないことを発表した。
スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会から合計3試合の出場停止処分を科され、クラシコ出場が不可能となったネイマール。RFEFの上訴委員会に異議申し立てが棄却されたバルセロナに残された道は、スペイン政府のスポーツ裁定審議会(TAD)への上訴となったが、TADの定例審議会終了後に上訴を行うという奇策に出た。TADが審議会で決定を下さない限り、RFEFの出場停止処分は保留になると考えたようだ。
TADはバルセロナの上訴を受けて、22日に緊急の審議会を招集しようとしたが、審議員2人の所在が不明だったために、それは断念。しかしながらバルセロナに対して、RFEFの出場停止処分は現在も有効のものとして扱われ、ネイマールがクラシコでプレーできない旨を連絡した。だがバルセロナはTADへの上訴の方法に違法性はなく、またTADから受けた連絡は何らかの効力を持つものではないことを主張。TADが審議会を開き、出場停止処分に関する決定を下すべきとしている。
その決定が下されない限りは、ネイマールを起用できる可能性があるとして、クラシコの遠征メンバーに含める考えと報じられていたバルセロナ。けれども結局、クラシコ当日に招集しないことを決定している。同クラブは、次のような声明を出している。
「試合の12時間前にもかかわらずTADの法的な意思表示がなく、スポーツ面に集中しなければならないためにネイマールを招集しないことを決定しました。バルセロナはTADが法的な判断を下すことにおいて、巨大な隙間を空けていることに驚愕しています。それはクラブやコンペティションに直接的な被害を与えるものです」
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