バイエルン・ミュンヘンは14日、リヨンからフランス代表MFコランタン・トリッソ(22)を獲得したことを発表した。契約は2022年までとなっている。
2014年夏にリヨン下部組織からトップチームに引き上げられたトーゴにルーツを持つトリッソは今シーズンに入り、大きくブレイク。公式戦47試合に出場した同選手は中盤センターが本職ながら14ゴール7アシストをマークし、3月にはフランスのA代表にも選ばれている。
そして、その活躍にバイエルンが着目したとのこと。トリッソは14日にメディカルチェックのために現地入りし、同日にクラブは移籍手続きの完了を伝えた。選手は新クラブの公式ウェブサイトでリヨンへの感謝を告げ、「ヨーロッパでベストのうちに入るクラブでプレーできることを最高に喜んでいる。バイエルンとともに大きな目標を目指すことになる。今日は僕にとって最高の日だ」と喜びを示している。
またカール=ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)は「国外のクラブと競争しながらもこの若くてとても興味深い選手を獲得できてとても喜んでいる」とコメント。「コランタン・トリッソは我々のカルロ・アンチェロッティ監督が中盤のために望んでいた選手だ」とも明かした。
なおリヨンの発表によれば、バイエルンが支払う移籍金は4150万ユーロ+ボーナス600万ユーロ(約51億円+約7億円)。これまでバイエルンが選手の獲得に投じた最高額、2012年夏にハビ・マルティネスの獲得のために支払ったとされる4000万ユーロを超え、ブンデスリーガレコードの記録をも塗り替えた。
ドイツ誌『キッカー』によれば、過去にはナポリが獲得を狙っていたトリッソには今夏にはチェルシーが興味を示していたという。さらにユヴェントスやアーセナルも狙っていたと見られる人気株だが、最終的に新天地に選んだのはドイツ王者となった。


