今シーズン、バイエルンを復活に導いたユップ・ハインケス監督は、今シーズン限りでの勇退が決定している。後任はまだ明らかになっていないが、フランクフルトの現指揮官ニコ・コバチが新監督候補に浮上しているという。地元メディア『ビルト』は「ハインケスの次の監督は、コバチの可能性が高い」と報じている。その続報として、同メディアはフランクフルト幹部の言葉を紹介した。
フランクフルトのスポーツディレクターを務めるフレディ・ボビッチは、コバチ監督がバイエルンに引き抜かれるとのうわさに「私はデンマークから(ドイツに)戻ってきたばかりだけど、何も聞いていないよ」と述べている。
「ニコとは良好な関係を築いているし、いつも連絡を取り合う仲だけど、そんなことは知らないね」
バイエルンは4月中に後任監督を発表する意向を示しており、その候補には複数の名前が挙がっている。
1971年生まれ、現在46歳のコバチ監督はクロアチア系移民の子としてドイツで生まれ育ち、現役時代はヘルタ・ベルリン、レヴァークーゼン、バイエルン、ザルツブルクなどでプレー。クロアチア代表としては2002年、2006年のワールドカップメンバーに名を連ねた。
引退後は指導者としてクロアチア代表を率いた後、2016年からフランクフルトで指導している。バイエルンでのプレー経験を持ち、指導者としても評価を高めているコバチ監督なら、バイエルンの次期監督に浮上しても不思議ではない状況となっているが、果たしてコバチ監督は2019年まで残しているフランクフルトの契約を解除し、バイエルンへ新天地を求めるのか。
フランクフルトでコバチ監督は長谷部誠、鎌田大地を指導しているだけに、引き続きその動向が注目されるところだ。