「勝利したが、楽なゲームではなかった」
そう試合を振り返るハリルホジッチ監督は、シュートを20本以上打ちながらも、2ゴールしか決められなかったことを悔やんだ。
「得点の機会は10回はあった。ミドルシュート、ロングシュートについても、今日は選手たちに強調して要求した。ただ不運なことに、枠に行かないシュートがいくつかあった。(香川)真司のポストもあった」と決定機を決め切れなかった部分を嘆いた。
しかし、ハリルは「以前、私は(今のままでは)W杯では通用しないという話をした。オーストラリア戦、UAE戦、サウジアラビア戦など、非常に高いレベルのプレーができることを見せたこともあった。だが、まだまだ選手たち自身が修正出来る点もたくさんある。選手たちも、それを意識している。それはいいことだ。選手たちも自分たちで、修正、向上しようとしている」と選手の姿勢を評価した。
「ただ(日本には)新しい選手がたくさんいることも考えなければならない。私も今日はいろいろ試した。チームとしてのトップフォームから程遠いことも、もちろん分かっている。今後の数カ月を使って、しっかりチームの状態を良くしていきたい」
「次の2試合目も、新しい選手が何人が出てくる。このような形で戦うと、ハイレベルで戦うことは難しくなる。新たに入った選手たちが、プレーにクックネスやスピードを与えたと思う。完璧なゲームでなかったことも認識しているが、勝利したので(選手を)称えたい」と、次のハイチ戦でも新しい選手を起用することを明言した。
今後のメンバー選考については「今年はより多くの選手を見て、最終的に誰が残るかを見たい。そして3月以降は、より選手やプレーの仕方が固定されていくと思う」と、年内残り試合は多くの選手にチャンスを与える方針のようだ。
「それを見たあと、しっかり分析をして誰がW杯に行けるのかを選択したい」と話すハリル。「私が行おうとしているのは、日本人の特徴を生かした日本式のサッカーでプレーすることだ。毎回、良いパフォーマンスが見せられるか分からないが、それを目標に準備をしていきたい」と今後に向けての展望を語った。
