「スポーツにはすべての可能性がある。負けるつもりはありません」
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、メンバー発表会見の冒頭で、こう語り始めた。
欧州遠征に臨む日本代表は、11月10日にフランスのリールでブラジルと、11月14日にベルギーと対戦する。それぞれFIFAランキング2位、5位の強豪国だ。ハリルホジッチ監督いわく、「世界の2強。力強さと美しさを兼ね備える」相手との対戦となる。
「このような強豪国と対戦することはなかったですが、この試合を通して探すべき自分たちの目標を見つけたいと思います」
ハリルホジッチ監督は、今回の欧州遠征の意義をこう説いた。そして、自分たちの可能性を信じることが必要だとし、「驚かす準備はできている」と力強く宣言した。
「自分たちが弱いというイメージを持ってはいけない。サムライが見せる勇気を、魂を持っていきたいと思います。もちろん相手をリスペクトしますが、何かを見せてきたい。我々の長所と勇気を持って臨み、驚かせたいと思っています」
「私のこれまでの監督経験で、このような試合を何度もやってきました。我々には大きな仕事を成し遂げる事はできます。少しなにかが足りないだけなのです。選手はメンタルの準備が不可欠です」
「簡単な仕事にはならないでしょう。ハードワークしなければいけません。ただ、守備的に戦ってクリアすることに満足するわけではないです。攻撃もしたい。。勇敢さ、アグレッシブさを持って、集中して大きな仕事を成し遂げたいです。負けるつもりはない。スポーツにはすべての可能性があります」
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身の指揮官に、“恐れ”はない。そして勝利を目指し、日本代表は“世界の2強”との対戦に挑む。