日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、ベルギー戦の前日会見に出席し、強豪国との対戦に意欲をみなぎらせた。
ハリルホジッチ監督は翌日14日に控えるベルギー戦を「大きなテスト」とみなし、長所や弱点が見られる試合になると予想。また、メンバー編成に関しても2、3人を入れ替える可能性を認めながら、大きく選手を入れ替えることはないと語った。
さらに、10日に行われたブラジル戦ではあいまいとなってしまったブロックを作るのか、ハイプレスを仕掛けるのかということにも言及。指揮官は「選手たちにも同じような質問をされました」と話してこのように答える。
「いつハイプレスをかけるのか、いつ下がってブロックを組み立てるのか、それはゲームの状況から決まります。ハイプレスをかけるのか、ミドルブロックを作るのか、ローブロックを作るのか。それは私がここで作りなさいということではなく、状況に合わせて作るものです。つまりブロックはハイプレス、ミドルブロック、ローブロックと3つありますが、それは自分たちが決めるものではなく、相手を見ながら状況によって形成するものです」
また、ハリルホジッチは自身に対する批判的な声にしっかりと“反応”している。ブラジル戦の後半に満足する発言をしていた指揮官には、「ブラジルがペースを落としていただけ」と日本を評価する声はなかなか届かない。しかし、ハリルは「後半の日本を誇りに思います」と話し、高く評価する。
「その試合の前にブラジルの試合を12~15試合チェックしていましたけれど、この前の日本が作ったように多くの決定機を作ったチームはありませんでした。アルゼンチンもそこまでチャンスを作っていませんでした。日本のこの前の後半のパフォーマンスを過小評価している方がいたとしても、私は戦術的に、メンタル的に、さらにプレーのクオリティの部分で満足できるものがありました。が、不運なことに得点を決められませんでした」
「後半、我々は本当に偉業を成し遂げるチャンスがあった試合だったと思います。日本が活躍して、後半3点を取って、3-3になったとしても、ブラジルが後半落としたと言われてしまうかもしれませんが、私はブラジル戦のハーフタイムに選手たちにまず『1点取りに行こう』と伝えました。1点取れれば、2点目3点目が必ず取れると言いました。無効になった得点は非常に微妙な判定だったと思います」
