ユップ・ハインケス氏を新監督に迎えたバイエルン・ミュンヘンだが、来夏にはトーマス・トゥヘル氏を招へいする可能性が残っているようだ。カール=ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営者)が同人事についてコメントしている。
先日カルロ・アンチェロッティ氏に解任を言い渡したバイエルンだが、その後任として最有力と見られていたのは現在フリーのボルシア・ドルトムント前監督トゥヘル氏だった。しかし、クラブは監督業からの引退を告げていたハインケス氏を招へいするといった選択を取り、ドイツサッカー界を驚かせた。
トゥヘル氏とは交渉に入っていたが、プレースタイルやクラブの方針などにおいて話がまとまらず、バイエルンのフロントは最終的には同氏の就任を見送ったとも報じられている。そして、今シーズンンいっぱいの契約を前提に4度目の就任を受け入れたハインケス新監督だが、来夏には現ホッフェンハイム監督のユリアン・ナーゲルスマンにバトンを渡す可能性が既定路線とされているところだ。
しかし、ルンメニゲCEOはトゥヘル氏を次期監督に迎える可能性について「除外することはない」と言及。「だが我々は年内にはこれに関しての質問はもう答えないことを決めた」と具体的なコメントは控えるも、否定的ではなかった。
一方、ハインケス新監督は自身の後任について「彼らは夏までに適切なドイツ人指揮官を雇うための時間を得た。(ドイツ人であることは)我々には優秀で若い監督がいるので、私はそう希望している。彼らはバイエルンを率いるのに値すると思う。ただ、バイエルンは彼らが今まで指揮を執っていたチームに比べては別格だがね」とも語っている。


