22日のラ・リーガ第13節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのアトレティック・クルブ戦を4-0で制した。
バルセロナ市役所から観客動員の許可が降りたため、バルセロナが全面改修工事を行っているカンプ・ノウに909日ぶりに帰還。現在も工事中で、入場させられる人数も4万5401人(完成すれば10万4600人)に限られている“未完成のスタジアム”でのプレーということで、「レグレソ・アル・フゥトゥロ(バック・トゥ・ザ・フューチャー)」とも報じられる帰還である。
ぺドリが負傷、フレンキー・デ・ヨングが出場停止と、チームを支える中盤2選手を欠くフリック監督は、代わりにエリック・ガルシアをアンカーで起用。全スタメンはGKジョアン・ガルシア、DFクンデ、クバルシ、ジェラール、バルデ、MFフェルミン、エリック・ガルシア、ダニ・オルモ、FWヤマル、レヴァンドフスキ、フェランで、いつもの4-2-3-1ではなく4-3-3のシステムを使用している。
新カンプ・ノウでの歴史的初戦で、バルセロナは開始5分に幸先よく先制した。アトレティックのゴール前、ハイプレスでベレンゲルのボールを奪って速攻を発動。ペナルティーエリア内左のレヴァンドフスキが、左足のシュートを対角線上に沈めている。ポーランド代表FWはラ・リーガ10試合(その内5試合が途中出場)で8得点と、37歳ながら変わらぬ決定力を誇示している。
スコアを先に動かしたバルセロナだったが、その後はアトレティックの反撃に苦しむ。ぺドリ&デ・ヨング不在の中、アトレティックのプレッシングに苦慮し、ハイラインを何度も破られてサイドを深くえぐられた。しかしウナイ・ゴメス、ニコ・ウィリアムズが決定機を物にできないことで失点を回避すると、前半AT3分に速攻から追加点を決める。ヤマルが左アウトサイドキックで芸術的なフィードを送り、フェランがDFラインを突破。背番号7は冷静にシュートを決め切って、今季ラ・リーガ得点数を6に伸ばした。前半を通して見ればアトレティックが優勢な時間が多かったが、決定機を確実に物にするバルセロナが2点のリードで試合を折り返した。
なお前半終了間際にはバルデが、ウナイ・ゴメスとの衝突でうなじ辺りに打撃を受け、フリック監督はハーフタイムにアラウホと交代させている。
迎えた後半、バルセロナは48分に3点目を記録。再びハイプレスからボールを奪うと、エリック・ガルシアのスルーパスに反応したフェランがペナルティーエリア内に侵入し、右足のシュートでネットを揺らしている。バルセロナはさらに54分、背後からフェルミンの足を蹴ったサンセが一発レッドで退場となったため、数的にも優位に立っている。
11人のバルセロナは10人のアトレティックを攻め立てるが、4点目まではなかなか決められない。フリック監督は64分にフェルミン、レヴァンドフスキをカサド、ドロに代え、さらに74分にはエリック・ガルシアとの交代でベルナルを投入。また81分にはダニ・オルモを下げて、負傷で2カ月間戦列を離れていたハフィーニャを実戦復帰させた。観客は頼れる復活を果たした背番号11を、スタンディングオベーションで迎えている。
バルセロナが待望の4点目を決めたのは90分のこと。ヤマルの天才性とフェランの飛び出し&決定力が再び猛威を振るった。ハーフウェーライン付近で、ヤマルが切り返しで2人、ボールを大きく蹴り出してさらに1人をかわして前を向き、狙い澄ましたスルーパスを送る。背番号10のパスから再びフェランがDFラインを抜け出し、ウナイ・シモンを破っている。バルセロナはそのまま試合終了のホイッスルを迎え、新カンプ・ノウでの記念すべき初戦を勝利で飾った。
連勝のバルセロナは勝ち点を31として得失点差でレアル・マドリーを上回り、暫定で首位に浮上した(ラ・リーガは最終的に当該対決の成績で順位を決定するが、途中までは得失点差で順位付けされる)。




