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トライアウトを経てたどりついたJ1の舞台。鈴木孝司はC大阪ACL圏浮上の切り札となるか

この夏、FC琉球からセレッソ大阪に加わったストライカーがいる。鈴木孝司。30歳を迎えたばかりの点取り屋は、昨年末FC町田ゼルビアで戦力外通告を受け、トライアウトを経て今季、琉球でプレーしていた。雑草魂を持つ“苦労人”の新天地での決意に迫る。(取材・文=元川悦子)

■ロティーナ監督からの太鼓判

 4日の明治安田生命J1第24節・ジュビロ磐田戦。セレッソ大阪は18分に丸橋祐介の直接FK、45分に水沼宏太の追加点で前半のうちに2点を先行した。後半に入って反撃に出た相手をかわすべく、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が最初に切ったカードは、8月にFC琉球から補強した30歳のベテラン点取屋・鈴木孝司だった。

 背番号18をつけた鈴木は72分、レアンドロ・デサバトに代わってピッチに立った。これは鈴木にとってJ1・2試合目となる舞台でもあった。投入されるやいなや、積極的に背後を狙う動きを見せて磐田守備陣を脅かす。80分の右足シュートは守護神・カミンスキーにキャッチされたが、ロスタイムには泥臭い粘りからブルーノ・メンデスにラストパス。右ポストを強襲する決定機をお膳立てした。

「鈴木の補強はチームに大きなものをもたらす」

 ロティーナ監督が太鼓判を押したとおり、彼は前線の新たな活力になりつつある。自身のJ1初ゴールは持ち越されたが、「僕は点を取るだけじゃなくて、ハードワークだったり、守備の面から真面目にやるところも特徴だと思う。そういうところも含めてセレッソに貢献していきたい」と力を込める。磐田を2-0で下したC大阪は、これでリーグ戦2連勝。7位から6位へ順位を一つ上げた。

■琉球では27試合15得点と大爆発

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 7月25日に30歳の大台を迎えた鈴木は「苦労人FW」として知られている。

 横浜FMジュニアユース追浜、桐光学園から法政大を経て、2012年、J2・FC町田ゼルビアに加入。しかし、町田はこの年最下位に沈み1年でJFLに降格した。13年はJFLでのJ2昇格順位には至らなかったものの、14年から新設されるJ3への参加が認められた。

 鈴木は14年からスタートしたJ3で19得点を挙げJ3初代得点王に輝いている。翌15年には町田のJ2昇格に貢献。16年は自身2度目のJ2で12得点を奪ったものの、同年8月に左アキレス腱を断裂。リハビリを続けていたが、17年1月に再断裂し、再び長期離脱を強いられた。

 2度のアキレス腱断裂から復帰した18年は、J2・30試合に出場。しかし、同シーズン終了後に戦力外通告を受ける。鈴木は現役続行の強い意思とともに、昨年末の合同トライアウトに参加し、J2昇格を決めていたFC琉球への加入をつかみ取った。

 新天地・琉球で迎えた今季。鈴木は開幕3試合連続弾含め27試合に先発し15得点。うっぷんを晴らすかのように爆発した。

「琉球の場合、みんな僕しか見ていないのでボールがよく来るんです。あと、自分で何とかしなきゃいけない状況も多かった。このタイミングでセレッソに呼ばれたのは、数字を残していたからだと思います」

 C大阪への移籍は、J2を戦力外になりトライアウトを経た上でたどりついた自身初のJ1の舞台だった。移籍後即、2試合で途中出場。「ここまでは正直、簡単な道ではなかったですけど、腐らずあきらめずにプレーし続けて、結果を出したからこの舞台に立てたのだと思います。でも僕自身はこれで満足していません。ここからがスタートラインなので、ゴールを決めたいです」と先を見据える。

■当面はジョーカー的な起用か

 C大阪でのデビュー戦となった17日の第23節・横浜F・マリノス戦(2-1)では、ブルーノ・メンデスに代わって出場すると奥埜博亮と2トップを組んだ。冒頭の磐田戦ではメンデスとのコンビでプレーした。指揮官は現在、さまざまな選手との組み合わせを探っているようだ。

「まだ他のFWとあまり一緒にやっていないんですよ。奥埜は本職のFWではないので、僕が前を向いて良い動き出しをしていれば良いパスが出てくるイメージ。決定的なパスを出せる選手なので、やりやすさはあります。メンデスとも共存は十分できると思います。誰と組んでもそれぞれの特徴を理解して、生かし生かされる関係を作れれば」

 30歳の点取り屋は当面、ジョーカー的な起用がメインになりそうだ。しかし、短時間でも集中してゴールに迫れるのが鈴木の大きな強みでもある。周囲との連係が向上し、得点感覚を研ぎ澄ましていけば、町田や琉球時代のようにゴールを量産する可能性も大いにある。

 目下、C大阪の最大の目標は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)圏への浮上だ。J1残り10試合という現時点で勝ち点37の6位につけており、3位の横浜FMとは5ポイント差。まだまだ詰め寄れる範囲内でもある。そのためにも落とせる試合なはい。次節は9月1日、迎えるは王者・川崎フロンターレ。本拠地・ヤンマースタジアム長居で3連勝を飾り、終盤戦へ弾みをつけたい。

「今まで積み上げてきた経験をセレッソで生かす自信はあります」

 ゲームの中で、点が欲しい時、流れを変えたい時は、必ず訪れる。C大阪をもう一段階上のステージと引き上げるために。叩き上げの点取屋は、そのキャリアで積み上げてきた経験値と雑草魂を駆使し、ゴールを狙う。

文=元川悦子

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