Francesco Totti RomaGetty Images

【動画】トッティがローマ最終戦で感動スピーチ「エンディングだ」「夢を見ていたいが、もうできない」

ローマのFWフランチェスコ・トッティは、クラブでのラストゲームに出場した後、感動的なスピーチでその心境を語っている。

28日にスタディオ・オリンピコで行われたセリエA最終節ジェノア戦では、終了間際にディエゴ・ペロッティがゴールを決め、ローマが3-2で勝利を収めた。これでローマはリーグ戦2位を確保し、来シーズンのチャンピオンズリーグにストレートインできる権利を獲得した。54分から途中出場したローマのバンディエラ、トッティは土壇場での勝利に貢献し、ラストゲームに花を添えている。

試合後、スタディオ・オリンピコでスピーチを行ったローマの10番は「キャリアはおとぎ話のようだと考えている。そしてこれは最も辛い場面、エンディングだ」とラストゲームを終えた心境を語り、以下のように続けている。

「このユニフォームを脱ぐ時が来た。もしかしたらまだ辞めないと言うかもしれないが、たぶんそれはないだろう。今は何も語れないかもしれないが、これは思った以上に簡単ではなかった。今はとても怖い気分だ。ペナルティーキックを蹴る前の恐怖とは違う。全く先の見えない穴に飛び込むような気分だ。だから今はみんなの支えを必要としている。みんなの愛情があれば、ページをめくって、新しい冒険に飛び込むことができるはずだ」

「この28年間を短く語ろうと思ってもできることではない。何年もかけてこの脚で自分自身の存在意義を証明してきた。少年時代、何が一番お気に入りのおもちゃだったかわかるかい? もちろんフットボールだ。それは今も変わらない」

「2001年6月17日から時が経つのが速かったように感じる。あの時は主審が試合終了のホイッスルを鳴らすのを待ちきれなかった。そのことを思い出すだけで、今でも鳥肌が立ってしまう。今、時間が僕の肩を叩き、“成長する時が来た。明日になれば君は大人だ。その服と靴を脱いで、今日からスタートを切ろう。君はもう大人だ。もう芝生の上でも、太陽の光も、相手からゴールを奪う喜びも感じられない。お祝いの時だ”と言っている」

「ここ数か月、なんでこの物語から目を覚まされなければならないのかと自問してきた。まるで良い夢を見ながら寝ている子供のようだった。そして母が学校に行くように起こしに来た。僕は夢を見ていたい、もう一度夢を見ようと思っていても、できない。これはもう夢ではなく、現実だ。そして僕はもう二度と戻ることはない...」

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