元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏とフランチェスコ・トッティ氏が12日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューで語り合った。
現役時代にユヴェントスで活躍したデル・ピエロ氏とローマのバンディエラだったトッティ氏。所属クラブではライバル同士だった2人だが、イタリア代表チームでは共に戦い、2006年ドイツ・ワールドカップを制した。デル・ピエロ氏は、トッティ氏と初めて出会った頃を振り返った。
「最初に会ったのは代表だったと思う。2人ともまだ青二才だったが、それぞれ別のクラブを代表する選手でライバル意識はあった。それでも同じ夢を追いかけていたから、お互いに大きなリスペクトも抱いていたよ。最初は倒すべき相手と認識していたが、年月が経つにつれて、言葉を発しなくてもお互いを理解できるようになっていた。同じような選択をしてプレッシャーを背負っていた点など、共通点はいくつもあったからね」
続いて2人は、キャリアを通じて受賞することが叶わなかったバロンドールについて語った。トッティ氏は、「誰もが目指している賞で簡単ではない。ローマは毎年のようにスクデットやカップ戦で優勝できるチャンスがなくて特殊な環境なので、アレックスよりもチャンスはなかった。もちろん獲ってみたいトロフィーだったがね」とコメント。一方、デル・ピエロ氏は、「2年くらい受賞のチャンスがあったがダメだった。理由は分からないが、特に後悔はない」と明かした。
最後に2人は、ピッチで共存する機会が少なすぎたことを惜しんだ。トッティ氏は、「2人とも似ているが特徴は違う。しかし多くの監督はどちらか1人しか起用しなかった」とコメント。デル・ピエロ氏は、「（ジョヴァンニ）トラパットーニ指揮下では、一緒にプレーし、共存可能なことをアピールできた。それ以外はあまり一緒にプレーできなくて、これは本当に心残りだ」と語った。
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