デイヴィッド・ワグナーは最悪のシーズンを送ったシャルケを再興しようとしている。
昨シーズンは中位をさまよい続け、指揮官交代など不振にあえいだシャルケ。しかし、今シーズンは開幕から8試合で14ポイントを獲得。首位と2ポイント差の好スタートを切った。その立役者となったのが47歳の指揮官、ワグナーである。
ワグナー監督は『Goal』のインタビューに応じ、シャルケの監督になる決断の理由や集団の規律について語る。シャルケが復活を果たす背景には、この監督の力が確かに作用している。それは今インタビューでも感じ取れる。26日に控える宿敵ドルトムントとのレヴィアダービーでも、昨季との違いを示すことはできるだろうか。
■シャルケ復活の要因

――ワグナーさん、ここまでのシャルケはどうですか?
私の見立て通り、楽しませてくれているよ。家族とここで過ごしているから、この地域のことはよく知っている。居心地はいいし、現地の友人もいる。これが、シャルケで仕事をしたかった理由のうちの一つだね。そして、ここに住む人たちのキャラクターも好きなんだ。ストレートで、実直で、オープンで、ごまかしがない。ここでの暮らしは楽しいよ。
――結果だけでなく、内容でも大きく改善が見られています。どうやってシャルケの試合内容をこんなにも早く変えることができたのでしょうか?
オープンで、意志の強いチームを作ることができたんだ。だからこそ、思いついた明確なアイディアのために没頭できる。すべてがうまく行っていると言うにはまだほど遠いけれど、正しい方向に進んでいる感触を全員が持っているよ。けれど、まだ道は遠い。第一歩を踏み出しただけなのだから。
getty Images――中でも調子を上げているのが、アミーヌ・アリです。急に復活しましたが、彼には何をしたのですか?
数週間に渡って好調だし、特にボールを持ったときには多くのタスクをこなしていた。彼は私たちのやり方を受け入れてくれて、これまで彼が持たれていたイメージが正しくないことを示した。アミーヌだけではなく、すべての選手がやりやすく感じられる環境を与えることができていると思う。だが、彼はそれ以外のことを全部自分自身で成し遂げているよ。
――ナビル・ベンタレブは昨シーズンに騒動を巻き起こしましたが、そのせいで今もメンバーから外れているのですか?
いや、昨シーズン私はここにいなかったから、そういうわけではない。ただ、事がうまく運んでいないのは確かだ。要するに、このチームで「違うフットボール」をやっている。チームにはめ込まなければいけないピースがまだいくつかあるね。
――健全なチームを構築することが最優先ということですね。
それより大切なことはないよ。まさにチームが身に付けなければいけないことだ。メンバー全員が全てのことに責任感を持たなければいけないし、そこから誰もが除外されてはいけない。集団の規律、チームへの献身、そして団結が特に重要なことだ。それから、シャルケのために戦いたいという気持ち。私たちはこれを引き出さなければいけないね。
■ELは現段階では「非現実的な目標」
Getty Images――昨シーズンはチャンピオンズリーグに出場しましたが、今季は欧州コンペティションには参加していません。国際舞台に戻ることはどのくらい重要とお考えですか?
我々がブンデスリーガの上位6チームに残っていた、素晴らしい時代は終わったんだ。国際大会に出る機会は今はない。だから、合理的な決断をしなくてはいけない。チーム状況が上向いていることに疑念の余地はなく、責任を持ってそう言える。だが、短期間でうまくいくわけではなく、我々には継続性と時間が必要なんだ。
――ヨーロッパリーグ出場権を得ることが、今季の目標として現実的なところでしょうか?
今シーズンの目標としては非現実的だ。私の契約期間中にはその目標にたどり着きたいけれどね。シャルケはその資格があるチームだ。
インタビュー・文=フィン・ヴァルンケン&フロリアン・ラインドル/Fynn Warnken&Florian Reindl
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

